beacon

大前が劇的V弾、清水が逆転勝ち!!名古屋の不敗を9で止める

このエントリーをはてなブックマークに追加

[9.14 J1第25節 清水2-1名古屋 アイスタ]

 清水エスパルス名古屋グランパスを2-1で下し、リーグ戦3連勝を飾った。対する名古屋は、リーグ戦では7月10日の大宮戦(1-2)以来、10試合ぶりの敗戦を喫してしまった。

 前半は互いに遠目からのシュートを放つ場面が目立った。決定機を作ったのは名古屋。38分、FWケネディに縦パスが入ると、DFに囲まれながらも強引に突破。抜け出すとPA外から思い切って右足を振り抜く。しかしこれは惜しくもクロスバーに嫌われた。

 後半に入ってすぐにチャンスを迎えたのも名古屋だった。2分、右サイドからMF藤本淳吾がクロスを上げると、フリーのケネディが頭で合わせる。これもわずかに枠上に外れるが、同7分、左サイドからのCKを獲得すると、ケネディの折り返しをDF増川隆洋が頭で押し込み、待望の先制点をゲットした。

 だが清水も負けじとすぐに同点に追いつく。後半14分、左サイドを深い位置まで突破したMF河井陽介の折り返しをFWラドンチッチが左足で合わせる。これがブロックに入った増川の股を抜き、ゴール右隅に収まった。

 しかしその後も決定機の数では名古屋が上回った。後半22分にはFW永井謙佑を投入し攻撃の厚みを持たせると、直後には永井のクロスからケネディがヘディングシュートを試みるが、枠上に外れてしまった。

 白熱の好ゲームは続く。後半34分までに交代カードをすべて切り終えて勝負に出た清水。対する名古屋は、開幕戦以来の先発となったDF牟田雄祐が同37分に両足がつったため退場。代わって同じくルーキーのDFハーフナー・ニッキがリーグ戦初出場を果たした。

 だが最後は清水の意地が上回った。後半アディショナルタイム3分、前がかりとなった名古屋からボールを奪った清水は右サイドを途中出場のFW村田和哉が持ち上がる。ニアにラドンチッチ、ファーにFW大前元紀が走り込むが、村田はファーを選択。大前の頭にピンポイントで合うと、シュートは右ポストを叩きながらも、ゴールネットに吸い込まれていった。見事なカウンターから決勝点を奪った清水が、3連勝で勝ち点を35に伸ばしている。

 今夏、デュッセルドルフから復帰を果たした大前は前節の大分戦に続く、2試合連続ゴールを決めた。天皇杯も合わせると公式戦3試合連続ゴールとなった。「ラストチャンスと思って走った。決めれてよかった」。終了間際の劇的弾を喜ぶと、「このスタジアムで早く(得点を)取りたかった。ロスタイムに決めることが出来て気持ちいいです」と興奮気味に話していた。


▼関連リンク
J1第25節LIVE速報

TOP