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“国立男”平山が劇的V弾!F東京が2位浦和撃破!!

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[9.14 J1第25節 F東京3-2浦和 国立]

 10位のFC東京が国立競技場で2位・浦和レッズを迎え撃った一戦は、後半アディショナルタイムに交代出場のFW平山相太が決めた劇的な決勝ゴールによってF東京が3-2で勝利。首位・横浜FMを勝ち点1差で追う浦和にとっては痛恨の黒星となった。

 F東京は前節・広島戦に続いてMF高橋秀人を3バックの中央に配置する3-6-1システムを採用。一方の浦和はDF山田暢久が3バックの中央として今季初先発を果たした。

 試合はF東京がセットプレー2発でリードを奪う。前半8分、DF太田宏介の右FKをDFの前方へ飛び込んだDFチャン・ヒョンスが頭で合わせて先制する。その後主導権を握っていたのは浦和。13分にはPAでこぼれを拾ったDF槙野智章が右足シュートを放ち、19分には左サイドでの切り返しによってDFを外したFW興梠慎三がPAのMF柏木陽介へパス。柏木のクロスをFW原口元気が合わせたが、シュートは枠を捉えなかった。

 さらに30分にも相手の中途半端なクリアボールを拾った興梠の右足シュートがクロスバーをかすめる。ただ劣勢の時間帯が続いていたF東京が再びセットプレーからリードを広げる。37分、MF東慶悟の右FKをファーサイドのDF森重真人が頭でゴールへ突き刺して2-0とした。対する浦和は44分に興梠のギャップを突いたラストパスに柏木が反応したものの、左足シュートはヒットせずに追撃することができない。

 だが後半、04年9月以来、リーグ戦でF東京に一度も負けていない浦和があっという間に同点に追いつく。まずは6分、右中間で獲得したFKを柏木が左足でPAへ入れると、槙野がバックステップを踏みながら頭で合わせる。GKの頭上を越す技ありのヘディングシュートがゴールへ吸い込まれて1点差。さらに8分にはFW原口元気からリターンを受けたMF平川忠亮の右クロスをファーサイドのMF那須大亮が頭でゴールへ叩き込んで2-2とした。

 一気に逆転を狙う浦和は15分にドリブルでPAへ切れ込んだ原口がDFをかわして決定的な右足シュート。だがこれはF東京のGK権田修一がビッグセーブで阻み、逆に18分にはFW渡邉千真のスルーパスから東が抜けだしてF東京が決定機を迎えたが、今度は浦和GK加藤順大がビッグセーブを見せて勝ち越しを許さない。

 互いが意地を見せ合った熱戦は試合終了間際のゴールによって決着がついた。後半アディショナルタイム、F東京は太田の右FKから中央でフリーの平山がゴール右隅へヘディングシュートをねじ込む。平山は長崎・国見高時代から数えて国立で通算23発目。「サポーターの人たちが引き分けではなく、勝ちを求めていたので、そのおかげで勝てたと思います」という“国立男”平山の劇的な決勝ゴールによって、F東京はリーグ戦で9年ぶりとなる浦和戦勝利を果たした。


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