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[MOM251]明治大FW和泉竜司(2年)_U-20代表FWが1G1A!“選手権の主役”から“リオ五輪世代のエース”へ

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.21 関東大学リーグ1部第13節 明治大3-2東洋大 味フィ西]

 第6回東アジア競技大会(10月)に出場するU-20日本代表メンバーに選出された明治大FW和泉竜司(2年=市立船橋高)が1ゴール1アシストの活躍でチームを勝利へ導いた。前半はロングボール中心の攻撃のなか、ボールをなかなか受けることができずに存在感を発揮できないまま終了。ただ、0-1の後半開始直後、絶妙なラストパスでMF石原幸治のPK獲得を演出すると、直後には相手守備陣の乱れを突いてGKの目の前でボールを強奪し、勝ち越しゴールを決めた。そして14分にも中央でDFを引きつけてから左サイドのMF差波優人へつなぎ、3点目のゴールをアシスト。逆転劇の立て役者となった。

 ハットトリックを達成した前節・流通経済大戦に続く活躍。これまでは自分で組み立て、チャンスメーク、フィニッシュ、全てに関わろうと意識し過ぎていた面があった。ただ流経大戦から上手く自分の頭の中を整理してプレーできるようになったという。「今は割り切ってできている部分がある。(後期)初戦(0-0、対日本体育大)とか専修戦(1-4で敗戦)も自分でやろうとし過ぎていた。(いい形で)ボールが入ってこずにイライラしてしまっていた。来た時のプレーに集中すること。先週からは最後のところで顔を出すという意識でできている」。これが得点、アシストの増加につながっている。

 11年度の全国高校選手権では決勝で試合終了間際に同点弾を決め、延長戦で決勝点も叩きだした。主将、そしてエースとして市立船橋を日本一へ導き、“選手権の主役”となったアタッカーは、大学で着実にステップアップし、リオ・デ・ジャネイロ五輪へ向けてスタートするU-20日本代表のメンバーリストにも名を連ねた。「嬉しいですけど、始まったばかりで(五輪まで)3年間選ばれ続けなければいけない。そうやって選ばれ続ければ、A代表というものも見えてくる。満足せずにその中で負けないように、自分のいいところを見せることが大事かなと思います」と引き締めた。

 豊富な運動量で局面に顔を出してボールを落ち着かせつつ、フィニッシャーとして高い能力を発揮する実力は同世代のJリーガーたちにも負けていない。「(Jリーガーに)負けているとは思わない。彼らはプロでやっていて見習うべきこともあると思いますけど、自分に自信をもってやることが大事。結果を出し続けていく。やるべきことをやって、また工夫して自分のいいところを出せるようにしていきたい」。東アジア大会へ向けた国内合宿は30日にスタートする。リオ五輪世代のエースになってさらに上へ。まず一発目となる東アジア大会で自分を印象づけるだけの結果を残す。

(取材・文 吉田太郎)
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