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澤らが復帰のなでしこ、大儀見&川澄弾でナイジェリアに快勝

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[9.22 国際親善試合 日本女子2-0ナイジェリア女子 長崎]

 日本女子代表(なでしこジャパン)は22日、長崎県立総合運動公園陸上競技場でナイジェリア女子代表と国際親善試合を行い、2-0で勝利した。なでしこジャパンはこの後、26日にも会場を千葉県のフクダ電子アリーナに変えて、ナイジェリア女子代表と親善試合を行う。

 なでしこジャパンは今日と26日にナイジェリア女子代表と国際親善試合2連戦を戦う。なおこの2連戦はそれぞれ違うメンバーで編成された2チームで臨むことになっており(宮間、川澄、大儀見の3選手は除く)、この日は代表デビューとなる17歳DF三宅史織(JFAアカデミー福島)とDF北原佳奈(新潟L)のCBコンビが試されるなど、楽しみなメンバー構成となった。

 また、なでしこの10番MF澤穂希(INAC神戸)が6月のニュージーランド戦以来の代表出場を果たし、MF宮間あや(岡山湯郷)とダブルボランチを組みスタメン出場した。さらにDF近賀ゆかり(INAC神戸)も昨年のロンドン五輪以来、約1年ぶりの代表復帰を果たした。

 試合序盤はナイジェリアが個の力を生かした攻撃で優勢に出る。前半17分にはMFエスター・サンデーのミドルシュートがクロスバーを叩くなど、日本は肝を冷やすシーンを作られた。

 だが徐々に落ち着きを取り戻すと、持ち前のパスサッカーが機能し始める。前半29分にはゴール前でダイレクトパスをつなぐと、FW高瀬愛実(INAC神戸)が決定的なシュートを放つ。これはカバーに入ったDFにクリアされるが、得点の匂いが漂いだした。

 迎えた前半36分、三宅、高瀬、宮間と縦パスが繋がると、宮間はGKの前のスペースにスルーパスを出す。斜めに走り込んだFW大儀見優季(チェルシー)がGKをワンタッチで外すと、ゴール前に入ったDF2人の間を抜くシュートでネットを揺らし、先制点を奪った。

 後半に入ると、なでしこの攻勢は強まった。後半開始から大儀見に代えてFW丸山桂里奈(大阪高槻)を投入。すると3分、MF中島依美(INAC神戸)のクロスをエリア内に入った澤が落とすと、丸山と高瀬が立て続けに決定機を迎える。直後にも浮き球パスで抜け出した丸山が左足で強烈シュートを放つ。ともにゴールを割ることは出来なかったが、なでしこがナイジェリアを圧倒し始めた。

 すると後半9分、左サイドを宮間とのコンビで崩した丸山がゴール前にクロスを入れる。GKに弾かれるが、こぼれ球を拾ったMF川澄奈穂美(INAC神戸)がDFを冷静にかわして、ゴールに流し込んだ。

 2点目が生まれ、さらに余裕を持った試合運びが出来るようになったなでしこは、後半16分から初代表となるFW有町紗央里(岡山湯郷)、同24分からはMF田中陽子(INAC神戸)が投入されるなど、フレッシュな面々がテストされた。

 守備陣も集中力を切らすことはなかった。後半23分には一瞬の隙を突かれ、FWウチェチ・ロペス・サンデーにGKと1対1の状況を作られるが、GK海堀あゆみ(INAC神戸)が体を張った守備で防ぎ、得点を与えなかった。

 なでしこジャパンは7月に行われた東アジア杯で3連覇を逃した。世代交代の必要性も叫ばれている。だがこの日復帰を果たし、フル出場した澤穂希らベテランの存在感が改めて際立った。チーム力の底上げのためにも、若手選手にはさらなる奮起を期待したい。


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