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[Fリーグ]神戸vs湘南 試合後の湘南・相根監督&市原主将コメント「鈴村選手の気迫がわれわれを勝った」

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 Fリーグは22日に第15節を行い、デウソン神戸湘南ベルマーレがグリーンアリーナ神戸で対戦した。前半5分に先制を許した湘南だったが、その後のピンチは凌ぎ、後半12分にはFP金井智之のゴールで同点に追い付いた。しかし、試合時間が1分を切ってからパワープレーとパワープレー返しで2失点を喫し、1-3で敗れている。

 試合後の公式会見場に姿を現した湘南の相根澄監督は「みなさん、お疲れ様です。いつも取材をしていただき、ありがとうございます」と集まった報道陣に感謝のコメントをし、かつて日本代表の一員としてともにプレーした神戸のFP鈴村拓也が、上咽頭がんから復帰したことを喜んだ。

 また、市原誉昭キャプテンも「日本代表でも、神戸でも、スペインでもやっていたプレーを、今日はそのまま変わりなくやっていたと思います」と、鈴村のプレーを振り返り「あと2回戦う機会があるので、そのときは必ず勝ちたい」と、リベンジを誓った。

以下、相根澄監督コメント

「まず今日は、われわれの仲間である鈴村選手が、Fリーグのピッチに帰って来たということが本当に喜ばしいことです。私もそうですが、隣にいるキャプテンの市原も、日本を代表して一緒に戦ってきた仲間なんで。彼の復帰戦を対戦相手としてこうしてやれることは、本当にわれわれが選ばれたというか、そういうことは光栄にと思います。鈴村選手は日本代表でやっていた気迫あふれるプレーを我々の前で見せてくれて…。本当に、プレーしている姿が、幸せそうだなと感じておりました。そんな中で、対戦させてもらってですが、我々は今日のアウェーゲームが本当に素晴らしい体験になることがわかっていた。その中で慌てず、たとえ相手が得点したとしても、自分たちが失点したとしても、落ち着いて40分間かけて、最後に勝ち点3を取りに行こうという形でやりました。ただ、先ほど言ったように、われわれが同点にした後、狙い通りのプレスというか、押し込む展開で戦っている中で、最後に鈴村選手の気迫というものが、われわれのプレーより勝ったということ。それが、この試合、神戸さんに勝ち点3が行った要因だと思います。まだまだリーグ戦は続きますので頑張っていきたいと思います」

―会場の雰囲気も独特でしたが、やりにくさはありましたか?
「われわれが今シーズン、無敗のまま迎えた今シーズン最初のホームゲームで、久光選手を応援するということを全員で伝えたときの雰囲気に似ていました。その経験があったため、逆にわれわれよりも、神戸さんの方が固かった印象がありました。当然、やりにくいというのはあるのですが、本当に…。まぁ、やりにくいのはありますよね(笑)。ただ、こういう経験をさせてもらえるのは、われわれのチームだけです。久光がこのピッチにまた帰ってくるために、本当に大きな大きなことを鈴村選手がしてくれました。久光が試合後、『自分が出て、今日の勝ち点3を取り戻す』と言ってくれたことも、チーム全員にとって勇気を与えてくれました。ですから、また頑張っていきたいと思います」

以下、市原誉昭キャプテンのコメント
「監督が今、鈴村選手に対していろんな想いを語ってくれましたが、復帰戦で僕らが試合をできたことは、個人的にも嬉しく感じています。ただ、試合に負けたことは悔しいです。でも、今日の試合を見に来てくれたお客さんには『フットサルって面白いんだな』と思ってもらえる試合だったと思いますし、そう思ってもらえれば、競技者の一人としては非常に嬉しいです。ただ、来週の大阪戦は、必ず勝ちたいと思います」

―鈴村選手の復帰前後でのプレーの違いについて?
「日本代表でも、神戸でも、もちろんスペインでもやっていたプレーを、今日はそのまま変わりなくやっていたように感じます。あと一歩というところで、彼は体を張ってDFをするので。そこがやっぱり湘南にとっては非常にやりづらかった。あとは本当に楽しそうにプレーをしていたので。あと2回戦う機会があるので、そのときはまた必ず勝ちたいと思いますし、真剣勝負をやりたいと思います」

(取材・文 河合拓)

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