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大前2発で清水が逆転勝ち、甲府敗れ大分の最速降格はなし

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[9.28 J1第27節 清水2-1甲府 アイスタ]

 清水エスパルスがホームでヴァンフォーレ甲府に2-1で勝利した。

 この試合で甲府が勝利し、30分遅れで始まる鹿島大分戦で大分が敗れた場合、大分の史上最速でのJ2降格が決まるため、高い注目を集めた中でキックオフの笛が鳴った。

 試合は開始1分にも満たない時間に動いた。甲府は右サイドでFWジウシーニョからのパスを受けたMF柏好文が縦に仕掛ける。クロスボールが入ると、中で待っていたFWパトリックが頭で合わせて、アウェーの甲府が先制に成功した。

 だが前半14分、DF佐々木翔のヘディングでのクリアボールが中途半端となり、FW大前元紀の足もとにこぼれる。大前が迷わず右足を振り抜くと、オレンジ色のネットが揺れた。ミスを見逃さなかった清水が、すかさず同点とした。

 ゲームは振り出しに戻ったが、その後チャンスの数で上回ったのは甲府だった。前半17分、GKへのバックパスが中途半端になったところにパトリックが猛然とチャージ。しかし体に当たりゴール方向にこぼれたボールはポストを叩き、跳ね返りもバランスを崩してしまい押し込めない。後半早々にも左サイドから上がったクロスを逆サイドから走り込んだパトリックがゴールに収めるが、直前の競り合いの中でファウルがあったとしてゴールとはならなかった。

 しかしこの試合、決定力で上回ったのは清水だった。後半12分、FWラドンチッチが強引に中央突破を図ると、DF村松大輔が粘って右に流す。これに走り込んだ大前がこの日2点目を叩き込み、逆転に成功した。

 大前の復帰後初の1試合2発で逆転勝利を飾った清水は、2試合ぶりの勝利で勝ち点を38に伸ばした。甲府は勝ち点29のまま。この時点で大分の今節での降格の可能性はなくなった。

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