beacon

最速降格を免れた大分FW森島「前を向いてやるしかない」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[9.28 J1第27節 鹿島3-1大分 カシマ]

 最速でのJ2降格は免れた。28日に行われたJ1第27節で鹿島アントラーズと対戦し、1-3で敗れた大分トリニータだったが、15位の甲府が清水に敗れたため、この日の降格決定は免れた。鹿島のFW大迫勇也が「今日は入りが悪かった。ダラッと入ってしまった」と反省した一方で、最下位の大分は「開き直ってやっていた」とDF高木和道が話すように、ボールへの寄せの速さで相手を上回り、前半、試合を優勢に進めた。さらに後半7分には、FW森島康仁が待望のゴールも決めている。しかし、このリードを守り切れずに3失点を喫した。

 守備面で何が問題なのかと聞かれた森島は「分からない」と答え、自身のプレーに反省点があると振り返る。「自分も今日は4本シュートを打っているので、もっと決めないといけなかった。今日は攻撃で点を取れるシーンがあったから」と、1得点しか挙げられなかったことを悔しがった。

 今シーズン、大分は12節で新潟に3-2で競り勝った試合しか勝利がない。結果が出ない中で、チームは自信を失っていた。その自信を、今日の試合内容で少し回復できたと森島は話す。

「今週は練習から雰囲気が良かったし、今日は行けるんじゃないかと思っていました。実際に今日の試合は良かったと思うし、試合後、選手たちも『次につなげよう』と話していたので、自信を取り戻す一戦になったと思う」

 次節のC大阪戦に敗れると、即J2降格が決まる厳しい状況に追い込まれた。森島は、この1週間の過ごし方が大事になると強調する。「今週は良かったと思ったけど、この結果だから、もっと練習から高めていかないと。今週を越える練習を、C大阪戦に向けてやりたい。前を向いてやるしかない。次の試合は来るし、明日も来る。しっかりやっていくしかない」。今季のリーグ戦、ホーム初勝利に向けて、森島は気持ちを切り替えた。

(取材・文 河合拓)
▼関連リンク
J1第27節LIVE速報

TOP