beacon

同期の日本代表DFから刺激、新潟FW川又「少しでも大輔に近づけるように」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[9.28 J1第27節 柏1-1新潟 柏]

 エースに4戦ぶりのゴールが生まれた。スコアレスで迎えた前半32分、左サイドでボールを持ったMF田中亜土夢は、PA内にグラウンダーのクロスを送る。ゴール前に走りこんだFW岡本英也がダイレクトでボールを落とし、MF成岡翔がシュートを放つ。アルビレックス新潟が流れような攻撃を見せるも、シュートは柏DFにブロックされてしまう。しかし、ボールは測ったかのようにFW川又堅碁の前にこぼれる。GK菅野孝憲よりも速くボールに触わると、左足で押し込み今季16点目を挙げた。

「非常に落ち着いてプレーしていたし、自分たちの嫌なところに入ってきていた」と川又のプレーを振り返ったのは、柏レイソルのDF鈴木大輔。川又と鈴木は新潟に同期入団した関係にある。ゴールシーンについても「いまノッているから良いところにボールがくるし、ああいうところにいるのは、ポジション取りがうまい」と古巣を牽引するストライカーに賞賛を送っていた。

 川又も鈴木とのマッチアップを「おもしろかった」と語る。「“スゴイな”という感覚ではやってないけど、やっぱり日本代表に入っているし。それは実力だと思うので、リスペクトしてる」。自身が交代する後半25分まで攻防を繰り広げた川又は、「最後まで一緒にプレーしたかった」と不完全燃焼の様子だった。

 後半にもDF金珍洙のスルーパスから柏DFラインの裏を取って決定機を迎えた川又。GK菅野と1対1になり、しっかりとコースを見据えてシュートを打ったがゴールポストに嫌われ、2点目を挙げることはできなかった。「(2点目を)決めれてれば、試合を決められたので……」。チャンスで決めきれなかったことを悔やんだ。

 アウェーでは2か月ぶりとなる勝利を逃した新潟だが、アウェー戦の連敗を「3」で止め、勝ち点1を手にした。いまや新潟のエースとして活躍を続ける川又は、東アジア杯で日本代表デビューをはたした同期から刺激を受けているようだ。「少しでも大輔に近づけるように努力したい」。日本代表への想いが語られることはなかったが、さらなる飛躍を誓っていた。

(取材・文 奥山典幸)

▼関連リンク
J1第27節LIVE速報

TOP