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FW宇佐美が受けた欧州MVPリベリの教え「エゴイストになれと教えられた」

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 2014年にブラジルで開催されるW杯。すべてのサッカー選手にとっての夢舞台への出場を、ガンバ大阪に所属するFW宇佐美貴史も切望している。インタビューの第2回目では、日本代表への思い、ドイツでのトレーニング、欧州最優秀選手賞を受賞したリベリからの教え。そして、そのプレーを支えているスパイクへの並々ならぬこだわりを明かしている。

――サッカー日本代表に戻りたいという気持ちはありますか?
「もちろんありますよ」

――代表に入ったとき、どこのポジションでプレーしてるイメージ?
「やっぱり自分が今、やっていて楽しいポジションはトップ下なので。トップ下、1.5列目は一番合うポジションかなと思います」

――代表の試合は見ていますか?
「東アジア杯は見ていませんが、グアテマラ戦、ガーナ戦は見ました」

――どういう視点で見ているのでしょうか?
「圭佑くん(本田圭佑)とか、真司くん(香川真司)とかが、どうやってボールを受けて、どういうビジョンで攻撃を見ているかですね。自分が入ったらこうするというより、ヤットさん(遠藤保仁)からのパスの入り方とか。どこにいたらヤットさんはパスを出しやすいんだろうって。それは、ガンバにも通ずるものがあるので、そういう見方はしていますね」

――パッと入って一緒にやれる印象はある?
「ありますね。全然。スタイル的にも近いですし。キヨくん(清武弘嗣)も、真司くんもそうですし。スタイル的には近い選手が多いので、入ればやれるんじゃないかなと思います。ただ、入るために必要なものがまだまだあるので。まだまだ程遠いかなと思いますね」

――代表に戻るために必要だと感じているものとは?
「結果だけですね。結果を出していれば、イヤでも目が行くのではないかなと思いますし。代表に入っている選手も、結果を出している選手だけなんじゃないかなと思います。曜一朗くん(柿谷曜一朗)にしても、大迫くん(大迫勇也)にしても、結果を出しているからあそこに入れている感じなので、結果かなと思います」

――具体的に結果っていうのは?
「数字ですね。それに尽きると思います。サッカー選手で、前の選手っていうのは。それが無いと、どんどん居場所が無くなっていく職業でもあり、スポーツですから。逆に結果が出ていると、どんどん先が広がって、どんどんスターになっていく。そういう職業なので。そこですね。」

――自身の中で、これくらいの数字が必要という目安はありますか?
「それは、無いんじゃないですか。取れるだけ取れれば、という感じです。(リオネル・)メッシなんて1シーズン、リーグ戦だけで40点近く取っていますから。それくらい取れるのがベストですが、それは彼だから、あのチームだから、できることやと思います。だから、理想はないかな。究極を言えば、シーズン100点取れればスーパーですが、そういう理想は決めない方がいいかなと思います」

――バイエルンは欧州CLを優勝し、そこで一緒にプレーしていたフランク・リベリ選手は欧州最優秀選手賞を獲得しました。そのことは、どう捉えていますか?
「今思えば、すごいところにいたんだなという感じですよね。中にいるときは、チームメイトとして見てしまうので『すごい世界にいる』とか、まったく思いませんでした。でも、外に出て、昨年のバイエルンの強さとか、今のチームのメンバーとかを見ると、すさまじいクラブだなと思います。リベリにしても、最高の選手という称号をしっかりもらいましたが、それにふさわしい選手だなと練習からずっと思っていたので」

――リベリ選手からアドバイスを受けたり、影響を受けたことはありますか?
「『エゴイストになれ』と言われましたね。『エゴイストにならないと、この世界では生き残れない』と言われたので、それは覚えています。その言葉を鵜呑みにして、エゴイストになろうとは思っていませんが、そういう考え方もあるんやなというので、心には残っています」

――練習の話ですが、海外のクラブは全体練習後の個人練習を禁じると聞きます。宇佐美選手の所属していたクラブではどうでしたか?
「禁止っていうわけではありませんでしたが、向こうの感覚として『自主練するなら、全体練習で全部出せ』っていう考え方が一般的ですよね」

――以前、『納得いかないプレーがあると、個人練習をする』と話していましたが、ドイツではどうしていたんですか?
「オレはしていましたね。でも、バレるのがイヤだったので、夜に練習場に戻ってやっていたりしていました。あまり、そういうところを見られたくないので。だから、電気とかはまったく付けずに」

――暗い中で、ですか?
「そうです。管理人が、練習をしているからと、思いやりで電気を付けてくれたりするのですが、それが、いつもイヤで(苦笑)。『オレが練習しているときは、電気つけんといてくれ』と言ったら、不思議そうな顔をしていましたね」

――(笑)。見られるのがイヤというのは、どういう理由からですか?
「見られるのはイヤですよね。頑張っているとか、一人でやっているとか。一人で練習し続けて、成長した姿を見せたいからやっているのであって、その過程は見られたくないし、見られると集中できないので。一人の時間が、結構、集中してガッと入り込んでやれます。真っ暗というのも、割りと好きな状況なので。究極を言えば、真っ暗で、静かで、広くて、一人で……みたいなのがベストですね」

――暗い中では、シュートの練習はできないのでは?
「できますよ。ゴールがどこにあるかは、夜、目も慣れてくるので。それに、見えていないとゴールもイメージしないといけません。それが、ゴールを見ていなくても良いところにシュートが決まるということにもつながると思うので。だから、電気はいりません」

――そんな宇佐美選手が、スパイクに求めるものとは?
「あまりシューズとしての機能とかを意識させないものがいいですね。素足に近い、超ナチュラルなシューズです。その点、今履いているadizero f50は、スパイクを履いていることを感じさせないところや軽いところがいいですよ。やっぱり軽いことも大事な要素です。それは全部、兼ね備えているので、すごくやりやすいです」

――adizero f50は、スピードが特徴ということですが?
「スピードはやっぱり大事ですよ。軽いから俊敏に動けますし、長距離のスプリントをしてからも、仕掛けられる余力が残っていたりしますね」

――では、adizero f50を、どういう選手に履いてほしいですか?
「前方の選手ですね。ボールタッチを大事にしたい選手とか。ボールを持って輝く選手が履くスパイクじゃないかなと思います。前めの選手ですね」

――宇佐美選手は、気に入ったスパイクはずっと履く方ですか?
「履き続けますし、気に入ったモデルのスパイクじゃなくて、その一足を履き続けたいタイプです。こだわりは強いですね」

――スパイクを人にあげたりすることは?
「試合で履いているスパイクは、しないですね。他の選手は、3足くらいローテーションがあったりすると思うのですが、オレは一足だけを履き続けています。だから、試合の前日練習のとき、他の選手は試合で使うスパイクをケースに入れてスタッフに試合会場までバスで運んでもらうんです。そのため前日練習は、試合用とは違うスパイクを履いているのですが、オレは前日練習も試合で履くスパイクじゃなければイヤなので、前日練習が終わってから、そのまま自分のスーツケースにスパイクを入れて遠征先に持って行って、スーツケースから出して、試合会場まで持って行って、試合後に持って帰ってもらっています。絶対に一足しか履きませんし、ローテーションは作りません」

――その方が、皮が足に馴染むのでしょうか?
「そうですね。新しいシューズに変えると、モロにボールタッチに影響しているのが分かるので。ですから、『不老不死のスパイク』が欲しいです。絶対に壊れない、そんなスパイクができれば、何万円出しても買いますね。adizero f50は、『これが不老不死のスパイクだったら!!』と思わせるくらい、やりやすいですし、イメージ通りのところにボールを置けます。だから、どうしても履けなくなって、お別れがくるときはキツイですよ」

――最後に今季の目標をお聞かせください?
「2ケタゴールですね。とりあえずは」

――まもなく達成できそうですが?
「そうですね。でも、とりあえずは2ケタを目標にしていたので。そこを目指して頑張ります」

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