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柿谷「新鮮とか楽しいとか、言っている場合じゃない」

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 残された時間は少ないと考えている。

 韓国での東アジア杯で初めてA代表に招集されてから、国内でのウルグアイ戦、グアテマラ戦、ガーナ戦を経て、通算4度目の代表合宿参加となったFW柿谷曜一朗(C大阪)。

 初の東欧遠征となったことを聞かれると「ホテルに缶詰になっているので、セルビアを味わっていることはない。新鮮とか楽しんでいるとか、良い経験になっているとかは僕自身のこと。そういうことを言っている場合ではない。代表に来たときは代表を強くすることしか考えていない」ときっぱり言い切った。口調にはストイックさが前面に出ていた。

 セルビアでの2日目の練習は、日本では考えられないような凸凹のピッチで攻撃練習を行ったが、柿谷の神業トラップは健在だった。うねるグラウンドの上で、想像外の跳ね方をしても柿谷はボールをすべてきっちり足元に収めた。欧州組のメンバーたちが「すごい」と言うほどのトラップだ。

「試合では多くのことが分かってくる。そこで良い結果を出していきたい」

 凸凹ピッチでJと同じようなトラップができれば、W配本大会への道が確実に広がっていくはず。さらには得点に絡んでアピールしていきたいところだ。

(取材・文 矢内由美子)

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