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愛弟子である「息子」との再会にザック「感慨深い」

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 かつての愛弟子との対戦を心待ちにした。試合会場での公式練習は日本代表、セルビア代表の順に行われ、日本の練習が終わってロッカールームに引き上げようとしたアルベルト・ザッケローニ監督はグラウンドの入り口でシニシャ・ミハイロビッチ監督、MFデヤン・スタンコビッチと再会。握手をかわし、しばらく談笑するなど旧交を温めた。

「ミハイロビッチもスタンコビッチも、彼らの現役時代に監督として指導してきた。非常に感慨深いし、楽しみだ」。ザッケローニ監督が指揮していた01-02シーズンのラツィオに現役時代のミハイロビッチ監督、そしてスタンコビッチが在籍。03-04シーズン途中からインテルの監督に就任すると、スタンコビッチも04年1月にラツィオからインテルに移籍した。

「2人とも私のチームで活躍してくれた。ミハイロビッチは私が指導していた頃にケガをして、リハビリ中だったので、いろいろと苦労もあったと思う。スタンコビッチはラツィオのときに知り合って、私がインテルの監督になってから彼をインテルに移籍させた。もともとボランチでプレーしていたが、私が攻撃的なポジションにコンバートさせたことでブレイクし、それから欧州のビッグクラブも注目する存在になった」

 スタンコビッチは日本戦に出場すれば国際Aマッチ通算103試合となり、セルビア代表の歴代最多出場記録を塗り替える。日本戦が代表の引退試合で、そのまま現役最終戦となる。かつての教え子の引退試合に対戦相手の監督として臨むことになったザッケローニ監督は「スタンコビッチは私が指導したときは『ザッケローニの息子』と呼ばれていたが、その後は『マンチーニの息子』となり、さらに『モウリーニョの息子』となった」と、感慨深そうに話していた。

(取材・文 西山紘平)

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