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ザックから2度の直接指導、柿谷「プレーで示さないと」

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 全体練習後、2度にわたってアルベルト・ザッケローニ監督から呼び止められた。指揮官の個別指導を受けたFW柿谷曜一朗(C大阪)。1回目はFW清武弘嗣と一緒に「守備のやり方とか、そういうことの再確認」(清武)。2回目は最初は一人で、その後はFW岡崎慎司も加わり、ザッケローニ監督の指示に耳を傾けた。

「試合のこと」と、その内容については多くを語らなかった柿谷だが、「話すだけでできたら楽。次も試合に使ってもらえたらプレーで示さないといけない」と表情を引き締める。

 東アジア杯以降、日本代表に定着したが、海外組も加わったフルメンバーになってからの4試合は無得点。うち3試合に1トップで先発し、グアテマラ戦も後半の45分間プレーしたが、ゴールという結果を挙げられずにいる。11日のセルビア戦(0-2)は日本代表としても9試合ぶりの無得点。ボールを支配しながら決定機をつくれず、ブロックを敷いた相手を攻めあぐねた。

「しっかり守られたときに、いろんなバリエーションを出して崩していかないといけない」。15日のベラルーシ戦も同じような展開になることが予想される。11日のW杯欧州予選では、敵地でスペインに1-2と惜敗。5バック気味の守備的布陣で、W杯出場権確保を目指す世界王者を苦しめた。

 ミーティングでスペイン戦の映像を確認した柿谷は「スペインと試合をして、やり方はいろいろあると思うけど、結果、いい試合をしている。強い相手だと思う」と指摘したうえで「ただ、絶対に勝ちたいし、日本のいいところを出せればと思う」と力を込めていた。

(取材・文 西山紘平)

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