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ザックがミーティングで戦術的ファウルを指示

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 日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督があらためて戦術的なファウルの必要性を選手に植え付けた。

 11日のセルビア戦(0-2)後の記者会見で「彼ら(セルビア)は自分たちの状態が悪いときにファウルで止めたりすることがある。そういう部分はいい意味で学ばないといけない」と指摘した指揮官。13日に行われた練習前のミーティングでも、選手に同様の趣旨の指示を出したようだ。

 MF長谷部誠は「今日のミーティングでも、タクティカルファウルというか、うまくファウルを使ってもいいんじゃないかという話があった」と説明。MF遠藤保仁も「極力、高い位置でボールを奪う。最悪、ファウルで止めることも必要」と、ザッケローニ監督の指示に沿うように語った。

 当然、フェアプレーは大事だが、時と場合によってはファウルで止めるべきシーンもある。“マリーシア”とも呼ばれるズル賢さは、しばしば日本人選手に欠けている部分とも指摘される。きれいなだけのサッカーでは、世界を相手に戦えない。フェアプレーは尊重したうえで、戦術上のファウルもあり得ることをミーティングの場で選手と共有した格好だ。

(取材・文 西山紘平)

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