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柿谷との“2トップ”で裏狙う、岡崎「臨機応変に」

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 先入観は持たない。日本代表FW岡崎慎司(マインツ)は15日のベラルーシ戦(ジョジナ)を翌日に控え、試合展開によって臨機応変なプレーを見せる考えを強調した。

 ミーティングでは、W杯欧州予選のスペイン戦やフランス戦の映像を確認。「想像よりまとまったチーム」と指摘する岡崎は「コンパクトに守って、個も体が強くて、前めにいい選手もいる。同じレベルの相手にはボールも回してくるし、ベラルーシという名前を聞いたらインパクトはないけど、いいチームだと思う」と警戒する。

 日本戦でも守備的に戦ってくる可能性はあるが、「あまり考えないようにしたい」と、あえて試合前にシミュレーションはしない。「W杯本番でも、相手がどういうサッカーをしてくるか分からない。今、チームに大事なのは、選手が試合中に臨機応変にやること」と、試合の流れに応じて柔軟にプレーするつもりだ。

「今年のラスト3試合でいろんなことを試していくことが大事。より緊張感を持って、W杯で勝つ確率を上げるためにも、いろいろトライしないといけない」。そう力を込める岡崎は、東アジア杯以降、日本代表の1トップに定着したFW柿谷曜一朗との連係向上にも自信を見せる。

 岡崎、柿谷ともに裏への動き出しが持ち味。「裏に行く選手が2人いるのはチームにとって大事。(攻撃にかける人数が)少人数でも点を取る確率を上げないといけない」。左サイドから攻撃を組み立てているときは岡崎も中に絞って柿谷と2トップ気味になる。「お互いに裏を狙うので、一人が狙った逆を狙うとか、左サイドやボランチがボールを持ったときは、俺もFWに近いタイプなので可能になる」。11日のセルビア戦(0-2)で無得点に終わった攻撃陣。攻撃のバリエーションを増やし、引いた相手を崩すためにも、実戦を通じてよりコンビネーションを高めるつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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