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課題克服へ格好の相手、麻也「苦手のカウンターに対応したい」

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 欧州遠征を勝利で締めくくる。日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は15日のベラルーシ戦(ジョジナ)に向け「守備は失点を減らすこと。ラインコントロールと距離感を高めていかないといけない。そして点を取らないと勝てない」と力説。「最近、勝ててないので、何より勝ちたい」と勝利を渇望した。

 年内の国際Aマッチはベラルーシ戦を含めて3試合。来年は3月に国際Aマッチデーが1試合設定されている以外はブラジルW杯直前まで実戦の機会がない。「逆に言うと、W杯直前はいろんなことを試せない。今いっぱいチャレンジして、そこで出た課題に取り組むべき。こういう時期だからできることもある。1試合ずつ大事にしないといけないけど、より多くチャレンジしていくことも大事」と話した。

 ベラルーシとは昨夏のロンドン五輪直前に対戦している。昨年7月18日に英国ノッティンガムで行われた強化試合。オーバーエイジの吉田にとってU-23日本代表の一員としてプレーした初めての試合がベラルーシ戦だった。

「印象? 特に……」と、あまり記憶には残っていないが、「フィジカルは強いし、スペイン相手にも守備を固めてチャンスを狙っていた」と、今月11日に行われたW杯欧州予選・スペイン戦の印象を口にした。

 敵地で1-2で敗れたベラルーシだが、まだW杯出場権を確保していないスペインを相手に粘りを見せた。後半16分までは0-0。その後、2失点したが、試合終了間際にはオーバーエイジでロンドン五輪にも出場したFWセルゲイ・コルニレンコのゴールで1点を返した。

「少ないチャンスを狙ってくる。日本はカウンター(に対する守備)を苦手としているし、しっかり対応したい」。11日のセルビア戦(0-2)で出た課題を克服し、完封勝利でアウェー2連戦を終えるつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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