左サイドでおとりになっても構わない。11日のセルビア戦(0-2)では左SBのDF長友佑都(インテル)にも厳しいマークが付いた。日本代表の武器である左サイドは対戦相手にも警戒される。長友は「左がマンマークで来られた場合は右からどんどん攻めればいい。右にもいい選手がいる。そこでどんどん攻撃を仕掛けてほしい」と、チームメイトへの信頼を口にした。

　攻守に課題の出たセルビア戦だが、あくまで表裏一体の問題だと長友は言う。「2失点しているので、守備を見られがちだけど、思うような攻撃ができていないからカウンターも食らう」と指摘。「原点に戻って、まずは自分たちのサッカーをやろうとみんなとも話し合った」。いい攻撃をすることが、いい守備にもつながる。11人全員で攻め、11人全員で守る日本のコンセプトに立ち返るつもりだ。

「(セルビア戦では)点を取られたあとは相手も引いて守ってきたし、いいサッカーができなかった。一人が動くだけでなく、一人が動いてスペースをつくって、2人、3人と連動してやりたい」。セルビア戦から中3日。格下相手のベラルーシ戦でザックジャパンの対応力が問われている。

(取材・文　西山紘平)