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[選手権予選]ボランチコンビ賞賛の青森山田・黒田監督「椎名、柴崎というボランチに匹敵するくらいの質の高さ」

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[10.26 全国高校選手権青森県予選決勝 青森山田8-0八戸学院野辺地西 青森総合]

 09年度の全国高校サッカー選手権。初の決勝進出を果たした青森山田の躍進を支えたのは7番MF椎名伸志(現流通経済大)と10番MF柴崎岳(現鹿島)のダブルボランチだった。抜群の技術と判断力で違いを生み出した椎名と柴崎のコンビ。今年、初の日本一を目指す青森山田を支えるのも7番と10番のダブルボランチ、MF山田武典主将(3年、7番)とMF石井光(3年、10番)のコンビだ。

 エリートプログラムなどで中学時代から一緒にプレーしてきた2人が見せる連係の良さは秀逸。また、それぞれ流れを変える武器も備えている。下り目の位置から攻撃をコントロールする山田は左足から長短のパスとこの日も決めたミドルシュートも武器。そしてやや前目でフィニッシャー役も担う石井は連係からの突破でDFに穴を開ける役割も果たす。ともに個で局面を打開するほどパワーもスピードもないが、黒田剛監督は「2人のコンビネーションで局面打開とか、ゴール前に入っていくイメージを持っている。椎名、柴崎という以前のボランチに匹敵するくらいの質の高さはあると思う。このボランチで今年は全国で勝負できる」と期待を寄せた。

 石井は「タケ(山田)といつも話しているんですけど、いつもあの2人(先輩の椎名、柴崎)に比べられるんです。あの2人を越えようというモチベーションでやっています」と目を輝かせる。そして山田は「(黒田監督の評価は)本当ですか? 嬉しいですね。でも、まだまだだと思う。しっかりと選手権へ向けて準備したい」。椎名と柴崎のコンビは全国大会で準優勝。名コンビに“匹敵”するポテンシャルを持つダブルボランチが青森山田を初の日本一へ押し上げる。

[写真]今年の青森山田を支える山田(左)と石井のボランチコンビ

(取材・文 吉田太郎)
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