beacon

「CR7よりメッシ」 FIFA会長が失言、抗議を受けて謝罪

このエントリーをはてなブックマークに追加

本人は「長寿を願う」と皮肉

 FIFAのジョゼフ・ブラッター会長が、レアル・マドリーFWクリスティアーノ・ロナウドとバルセロナFWリオネル・メッシを比較して失言してしまった。マドリーやポルトガルサッカー連盟(FPF)の抗議を受け、同会長は謝罪している。

 ブラッター会長は25日、オックスフォード大学のイベントで、C・ロナウドとメッシの比較を問われた際、両者ともに「素晴らしい選手」としながらも、C・ロナウドについては「ピッチ上の司令官のよう」と称し、次のように続けた。

「片方(C・ロナウド)はもう片方よりも美容師にお金をかけている。でも、それは大事なことじゃない。どちらがベストか言うことはできないし、今年も両者が争うだろう。私はそれぞれ好きだよ。だが、メッシの方がいいね」

 C・ロナウドはこれを受け、『フェイスブック』で発言の様子を映した映像を投稿し、次のように皮肉を残している。

「このビデオが、FIFAが僕と僕のクラブ、僕の国に対して抱いている敬意と考えを明確に示している。これで十分説明されただろう。僕は、ブラッター氏の健康と長寿を願うよ。彼が自分の望むように、お気に入りのチームと選手の成功を見続けられるようにね」

 一方で、マドリーとFPFはFIFAトップの発言に激怒。FPFは「驚き」「敬意を欠いている」と不満を示し、説明を求める抗議文を提出したことを明かした。

 また、マドリーもカルロ・アンチェロッティ監督も、29日の会見で、フロレンティーノ・ペレス会長が抗議文を提出したことを認め、ブラッター発言は「敬意を欠いている」と不満をあらわに。クラブは公式ウェブサイトで、抗議文を掲載した。

 ペレス会長はこの中で、ブラッター発言に「落胆」を示し、「受け入れられない発言」「アンフェア」「敬意を欠いている」と批判。発言の撤回を求めている。

 これを受け、ブラッター会長はマドリーに文書で返答。ペレス会長からの抗議文に「驚いた」としつつ、FIFAバロンドールに関する発言ではないと強調。その上で、発言について釈明し、謝罪した。

 ブラッター会長はこの中で、「C・ロナウドはメッシと同じレベル」であり、「2人ともそれぞれ素晴らしい選手」と発言。騒動に発展したことは「遺憾であり、謝罪する。レアル・マドリーとその選手やサポーターに対して敬意を欠いたつもりはなかった」とし、マドリーが「子供のころに好きだったクラブ」とも話している。

▼関連リンク
リーガ・エスパニョーラ2013-14特集ページ
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP