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個人3連覇よりも浦和での初タイトル! FW興梠「全員で獲って、喜びたい」

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 今シーズン、浦和レッズに加入したFW興梠慎三は、ナビスコ杯決勝の前日練習後のミックスゾーンで「優勝しないと、何も始まらない」と、新天地での初タイトルに強い意欲を見せた。一昨シーズン、昨シーズンと鹿島アントラーズでナビスコ杯連覇を達成している興梠は、明日の決勝に勝てば個人的に3連覇となる。2007年のAFCチャンピオンズリーグ制覇以来、タイトルから遠ざかる浦和にとって、毎年のようにタイトルを獲得してきた興梠の存在は力強い限りだ。

「(優勝を)経験しているぶん、自分たちがチームを引っ張っていきたい」と話す興梠だが、ピッチでやるべきことについては「人それぞれ」と言い、「僕は普通に。いつも通り、多少の緊張感を持って、何も考えずに入りたい。特別なことをしても、自分の場合はうまくいかないことが多いので。いつも通りやっています」と、自然体で決戦に臨むことを明かした。

 興梠自身は、ファーストプレーがカギになると口にする。「決勝は独特の雰囲気がありますから。自分としてはファーストタッチが、どれだけうまくできるか。そこに集中してやっています」と話す。

 2011年のナビスコ杯決勝では、鹿島の一員として浦和と対戦し、延長戦でFW大迫勇也の決勝ゴールをアシストしている。今度は浦和で、その再現をしたいと興梠は意気込む。

「(浦和の)すごいサポーターが味方についてくれることは大きいし、自分にとっては力になる。その人たちのためにも優勝したい。そういう(2年前の)感じで、明日も点が取れればいいですけど、自分たちは思いっきりやるだけです。サポーターの人たちも、思いっきり応援してくれると思うので」

 そして興梠は、誰よりもペトロヴィッチ監督のために、タイトルを獲りたいと強調する。「監督も、獲ったら初タイトルになるので。僕を浦和に呼んでくれたのは監督ですし、その恩返しのためにも、僕にとっては獲りたいタイトル。監督、サポーター、チームメイト。全員でこのタイトルを獲って喜びたい」と、明日の決戦を見据えた。

(取材・文 河合拓)
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