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優勝を逃したペトロヴィッチ監督「この浦和で必ずタイトルが獲れる」

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[11.2 ナビスコ杯決勝 浦和0-1柏 国立]

 悔しさが募った。柏レイソルを押し込みながら、1点に泣いた浦和レッズペトロヴィッチ監督は「決勝の舞台で負けてしまったわけですから、非常に悔しいですし、非常に痛い敗戦です」と、試合後の会見で話した。

 会見の中でペトロヴィッチ監督は、前向きな敗戦だったことを強調した。「決して大きな悲劇とは捉えていません。われわれは決勝の舞台で堂々と戦いましたし、選手たちはベストを尽くしてくれたと思っています。負けはしましたが堂々と戦ったので、胸を張りたいと思います」。

 この日、国立競技場を赤く染めたサポーターに、優勝を届けられなかったことについて「申し訳ない気持ちでいっぱいです」と話す指揮官だが、「浦和がどれくらいのポテンシャルを持っているかは改めて示せたと思います。私はこれが最後の決勝の舞台だとは思っていません。また必ずこの舞台に立ち、サポーターに優勝をささげたいと思います」と、タイトルを届けることを宣言した。

 そのタイトルを獲得するためには、何が必要か? そう問われたペトロヴィッチ監督は冗談を交えながら質問に答えた。

「そういった質問が来るのかなと予想していました。私は、こういう舞台で勝てない監督というレッテルを貼られてしまうのかもしれませんが、ゼロックススーパーカップやJ2優勝のタイトルを獲得したことがあります。私は6シーズン広島を率いていたわけですが、私が広島を離れた直後に広島は優勝しました。もしかしたら、浦和の強化もそれを目論んでいるかもしれませんが、私自身は決して悲観していません。私はこの浦和で必ずタイトルが獲れると思っています」

 この言葉を証明するチャンスは、すぐにやってくる。残り4節となったリーグ戦、浦和は首位の横浜FMを勝ち点2差で追う。自身のキャリアで初となる主要タイトルを獲得し、2007年のAFCチャンピオンズリーグ優勝以来、タイトルから遠ざかる浦和に、歓喜をもたらしたいところだ。

(取材・文 河合拓)
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