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[MOM874]大津FW野口航(3年)_「0点に近い」内容もこだわるゴールで4強導く

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.2 全国高校選手権熊本県予選準々決勝 鹿本0-1大津 熊本県民総合運動公園スポーツ広場]

 苦しい戦いだった。本人は「80分間のプレーとしては0点に近いほど全然ダメ」と厳しいことば。ただ、エースが最低限の仕事をして大津を4強へと導いた。0-0で迎えた後半9分、大津はFW山本宗太朗(3年)のスルーパスから右SB金澤卓巳(3年)が中央へ折り返すと、最後はU-17日本代表FW野口航主将(3年)が右足でゴールヘ押し込んで決勝点を奪った。

「ごっつあんゴールだったんですけど、仲間を信じて走りこんだ結果があのゴールにつながったと思います。トーナメントの大会で大事なことは勝ち切ること。内容は良くなかったけれど、勝ちきることが大切」と野口。難しいボールを難なく収めるボールタッチなど随所で実力の高さを発揮していた野口だが、この日は中盤に下がって組み立てに参加するシーンが多く、また相手が素早く中央を固めたこともあって相手PAに近い位置で持ち味の仕掛けをすることができなかった。本人もその点について不満の表情を見せていたが、「全くチームのために何もできなかったですし、情けなかったんですけど、チームの為に点取ることができたのは一番大きかったと感じている」と勝利につながったゴールについては、前向きに捉えていた。

 下級生時からチームの攻撃の一角を担ってきた野口は現在、チームを勝たせるプレーの必要性を感じている。左サイドで切れ味鋭いドリブル突破を連発することもあるが、今年は主にFWとして起用されてきた。「自分はフィニッシャーとして得点を求められていると思う」。この日はクロスへ飛び込む動きを意識して1点を取ったが、今後もゴールでチームを勝利へ導く考えだ。今大会、どれだけ継続して結果を残すことができるか。「点を取り続けられる時期と取りない時期があって波が激しい。勝負どころで決めきれていないというのがあるので、これから準決勝、決勝となるともちろん相手も良いチームですし、レベルが上がってくる中で点を決めてチームが勝つという仕事をしっかりしたい。いいメンタルの準備だったり、コンディションの準備だったりをしていきたいと思っています」と力を込めた。

 今年は春先からU-17日本代表に選出され、7月の新潟国際までは同代表メンバーに名を連ねていたが、最終的にU-17W杯メンバーから落選。ただ、「自分はチームに集中できると思ったので、気にせずに切り替えてチームと一緒に準備することができた」と前を向く。肉体的にキツイ時間帯も懸命に前線からボールを追うなどプレーでチームを引っ張る主将は、チームの勝利のため、自身の悔しい思いを封印して選手権に集中し、結果を残す。

(取材・文 吉田太郎)
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