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[MOM876]ルーテル学院DF冨士田武留(3年)_危険を消した12科目オール5の頭脳派CB

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[11.2 全国高校選手権熊本県予選準々決勝 熊本学園大附2-3ルーテル学院 熊本県民総合運動公園スポーツ広場]
 
 試合後、ルーテル学院の小野秀二郎監督がこの試合のベストプレーヤーとして指名したのは最終ラインでスーパークリアを見せるなど必死の守りでチームを守ったCB冨士田武留主将(3年)だった。身長171cmでCBとしては決して大柄ではないものの、動きの幅が広く、球際で足が伸びる好DF。一時2点をリードされながらも、学校生活では12科目の5段階評価がオール5という頭脳派のCBは、最後まで危険を消し続けて粘り勝った要因となった。

「自分は何もやっていなかったんですけど、もう片方のCB(永田)が頑張ってくれたので、そこのカバーとチームのカバーを意識しました。自分は身長がない分、頭を使って相手を封じることを意識している」というDFは、特にポジショニングとカバーリングの面で力を発揮。相手の動きを読み、背後へのボールにいち早く反応して危険を消すなど、後半以降の勝負どころでは相手に得点を許さなかった。

 選手権への強い思いがある。「1年の頃からベンチに入れさせてもらって、昨年はレギュラーで出させてもらった。個人的には昨年決勝で(大津に延長戦の末敗れて)悔しい思いをしている。全国制覇するという目標でこの学校に入学してきたので集大成として頑張りたい。選手権では絶対に優勝してやろうと思っています」と意気込む。過去に全国大会へ出場したチームと比べると、決してタレントが揃っている訳ではない。それでも「自分らがやってきたことは自信がある。あとはそれを試合で出せるか出せないか」と前を向く主将が全国へチームを導く力になる。 

(取材・文 吉田太郎)
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