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三浦淳宏、試合後もユーモアたっぷりのセレモニーで沸かせる

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[11.4 三浦淳宏引退試合 横浜FRIENDS 3-2 ATSU FRIENDS]

 元日本代表の三浦淳宏の引退試合が4日、ニッパツ三ツ沢球技場で行われた。

 三浦淳宏は国見高、青山学院大を経て、95年に横浜フリューゲルスに入団。99年に横浜Fと合併した横浜F・マリノスに加入。その後、東京ヴェルディ、ヴィッセル神戸でのプレーを経て、07年途中に古巣とも言える横浜FCに移籍。以後、10年シーズンまでプレーし、翌年4月に現役引退を表明。引退後は解説者として活躍するなど、幅広い活動を続けている。

 三浦淳の最後の雄姿を見ようと、悪天候も予想される中、三ツ沢球技場には6717人の観衆が詰めかた。三浦淳は前半はシドニー五輪、トルシエジャパン・ジーコジャパンでともに戦ったメンバーが集まった「ATSU FRIENDS」でプレー。後半はJリーグ(横浜FM、横浜FC、横浜F)でともにプレーした選手を中心とする「横浜FRIENDS」でプレーしたが、いずれのチームでも得点。代名詞とも言える直接FKも蹴り込むなど3得点を記録し、自らの記念試合に花を添えた。

 セレモニーではユーモアたっぷりのあいさつを披露した。「解説者というこんないい仕事はありません。一番いい席でサッカーが見れる。時にはお弁当も出る。ましてやギャラも出るんです」とユーモアたっぷりに話し、会場を沸かせる。試合後、FW三浦知良も「何試合か(解説している試合を)見させてもらって非常に分かりやすく、本当にサッカーに詳しいので、その才能はすごくあるんじゃないかなと思います」と太鼓判を押していた。

 今後については、まずは指導者になるためのライセンス取得を目指すと話す。「いずれチャンスがあれば、指導者として頑張りたい。それまで自分のサッカー観を追及したいですね」。終始、清々しい表情でインタビューに答えた三浦淳。本人が涙を浮かべることはなかったが、試合後、場内を一周するときには、試合中我慢していたかのようにピッチは涙雨で濡れていた。

※敬称略
(取材・文 児玉幸洋)

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