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[2013Jユースカップ]「最悪の試合」も交代出場組活躍!清水ユースが栃木ユースに逆転勝ち!

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[11.4 Jユースカップ1回戦 清水ユース 3-1 栃木ユース 山梨中銀スタジアム]

 4日、山梨中銀スタジアムで2013Jユースカップ 第21回Jリーグユース選手権大会1回戦が行われ、清水エスパルスユースは栃木SCユースを3-1で下した。

 ただ、その内容、特に前半に関しては清水について褒める材料を探すのが難しいほど。普段から辛口コメントで知られる大榎克己監督だが、この日はそれを超えて“激辛”になっていた。

「前半、シュートゼロだよ?」
「失点なんて時間の問題だった」
「選手には『能力のある選手がやらないのは罪だ』と伝えた」
「前半の内容では負けて当然」
「最悪の試合だった」

 栃木を率いるのはかつて福岡、新潟、広島などでプレーした上野優作監督だが、この若き指揮官の術策にまんまとハメられた前半だったと言えるかもしれない。この日の栃木が立ち上がりからしかけたサッカーはアグレッシブなプレッシング。だが、対する清水側の想定は「リトリートして後ろを固めてくるイメージ」(GK高木和徹、3年)だった。実際に引いた相手を崩す練習もしてきたこともあり、立ち上がりから攻守が噛み合わず、栃木にゲームの主導権を譲り渡す格好に。相手に引っかけられて速攻を食らい、逆襲に出る際にもまた引っ掛かるという悪循環で、「完全に相手の思うツボだった」(DF菊池涼、3年)。36分には、抜け出したFW山川翔(3年)のシュートをGKがはじいたところをMF森俊貴(1年)に押し込まれ、栃木に先制点を献上してしまった。

 前半は4つの決定機を相手に作られ、清水はシュートすら打てないという状態。1トップを張るエースFW北川航也(2年)は巧妙にDFとMFに挟み込まれて前線で孤立。イライラを募らせるばかりという最悪の流れだった。ただ、結果として前半に2失点目を許さなかったことが清水を救う。U-17W杯で体調を崩していたMF水谷拓磨(2年)が前半途中から投入され、彼が後半に入ってプレーのリズムをつかむと流れも変わってくる。「(水谷は)切り替えも素早いし、球際にも“いける”」(大榎監督)。逆に栃木は前半のアグレッシブさが裏目に出て、徐々に運動量が低下。清水のボール支配率向上と共にサイド攻撃も機能するようになり、試合の天秤は逆方向に傾いていく。

 後半23分、MF柳沢拓弥(3年)のシュートをGKが防いだところをMF宮本航汰(2年)が詰めて同点に追い付くと、後半30分に「僕は3年なので、『このままでは終われないだろ』と思っていた」という菊池が水谷のクロスからダイビングヘッドを決めて逆転ゴールを奪取。さらに45分には交代出場のFW鈴木聖矢(3年)がカウンターから追加点を奪い、勝負を決めてみせた。

 大榎監督は「交代出場の選手たちがよくやってくれた」と安堵の溜息を漏らしつつ、「この大会は“結果が大事”と言っているけれど、今日のような内容では結果が付いてくるはずもない」と、勝って兜の緒を締めた。なにしろ次戦の相手は広島ユース。夏のクラブユース選手権では準決勝で敗れた因縁もある。「広島ユースはもっとガツガツくる。修正しないといけない」(高木和)と、選手たちも気を引き締め直していた。

[写真]終了間際に3点目を決めた鈴木(9番)ら交代出場組の活躍で、清水ユースは辛くも逆転勝ち

(取材・文 川端暁彦)
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