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[CL]ファン・ペルシーPK失敗のユナイテッドはレアル・ソシエダとスコアレスドロー。香川は後半ロスタイムまで出場

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[11.5 欧州CLグループリーグ第4節 レアル・ソシエダ0-0マンチェスター・U]

 UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は5日、グループステージ第4節を各地で行い、グループAのマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)はアウェーでレアル・ソシエダ(スペイン)と対戦した。日本代表MF香川真司は左SHで先発出場し、後半18分からはトップ下でプレー。多くのチャンスに絡んだが、後半45分にMFマルアン・フェライニが退場したことを受けて、DFフィル・ジョーンズと交代している。試合は0-0のスコアレスドローで終わっている。

 3試合を終えて勝ち点7を挙げているマンチェスター・Uは、グループ首位。一方、3戦全敗のレアル・ソシエダは、敗れればグループステージ敗退が決定するという厳しい状況で、この一戦を迎えていた。慎重な試合運びを見せるレアル・ソシエダに対し、マンチェスター・ユナイテッドが最初のチャンスをつくったのは前半10分だった。DFパトリス・エブラ、FWウェイン・ルーニーとつながったボールを受けた香川が、左足でゴールを狙ったが、枠を右に逸れた。その後も香川は、ルーニーが高い位置で奪ったボールを受け、右足で強烈なシュートを放ったが、GKの正面を突いている。

 動きの少ない試合の中で、前半38分にも香川は好機に絡む。左サイドを縦に突破し、ゴール前に速いボールを折り返す。FWハビエル・エルナンデスが飛び込んだが、DFが間に入り、ボールをクリアーした。結局、前半はスコアレスで折り返す。

 後半のファーストチャンスも、香川から生まれる。右サイドからのサイドチェンジをPA左で受けた香川が、縦に仕掛けて速いボールをゴール前に入れる。これをハビエル・エルナンデスが合わせたが、直前でボールが跳ねて、シュートはクロスバーを大きく越えて行った。

 後半18分には両指揮官が動く。ユナイテッドは、ルーニーとエルナンデスを同時に下げ、FWロビン・ファン・ペルシーとMFアシュリー・ヤングを起用。香川はトップ下にポジションを移した。レアル・ソシエダはFWアギレチェを下げ、FWカストロを投入した。この交代から、試合が動き出す。香川が中央から左にパスを展開すると、これを受けたヤングがゴール前を横切るクロスを入れる。ファーサイドでファン・ペルシーが合わせたが、オランダ代表FWのシュートは右ポストを叩く。こぼれ球を回収したユナイテッドは、再びファン・ペルシーが左足でゴールを狙ったが、このシュートは左へ外れて決定機を生かせなかった。

 さらに後半20分にはPA内でヤングと香川がワンツーをかわしたところ、ヤングがMFマルケル・ベルガラにファウルで倒されてPKを獲得する。このPKをファン・ペルシーが蹴ったが、シュートはまたも右ポストに嫌われた。押し込まれていたレアル・ソシエダも、後半30分にはCKからチャンスをつくる。交代出場したMFシャビ・プリエトがPA内で反転してシュート。これをカストロが胸でゴールに押し込もうとするが、枠を捉えられなかった。

 後半45分にユナイテッドは、MFフェライニが2枚目の警告を受けて、退場になる。これを受けてモイーズ監督は香川をベンチに下げて、DFフィル・ジョーンズをピッチに送り出した。数的不利になったユナイテッドだが、得点を許すことはなく試合は終了。ユナイテッドは勝ち点を8に伸ばし、レアル・ソシエダもわずかながらグループステージ突破に可能性をつないだ。


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