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[Fリーグ]仁部屋ハットの大分が府中を破って後期連勝発進!

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[11.9 Fリーグ第20節 府中2-6大分 府中総合]

 Fリーグは9日、第20節(後期2節)を各地で行い、府中市立総合体育館では3位の府中アスレティックFCと2位のバサジィ大分が対戦した。昨シーズンまで府中で指揮を執っていた伊藤雅範監督が率いる大分は、前半だけでハットトリックを達成した日本代表FP仁部屋和弘の活躍もあり6-2で勝利。後期開幕2連勝を飾っている。

 後期開幕戦となった前節で、リーグ6連覇中の名古屋オーシャンズを4-3で下した府中は、直近のリーグ戦6試合は5勝1分と好調をキープ。対する大分も前節のアグレミーナ浜松戦に5-2で快勝し、好スタートを切っていた。

 キックオフから29秒、大分がいきなり先手を取る。FP小曽戸允哉の浮き球のボールを、FP仁部屋和弘がダイレクトシュート。後方からの難しいボールを確実にゴールに突き刺し、大分が先制した。前半3分にも仁部屋は、敵陣で相手DFとの1対1の状況でパスを受ける。ボールを浮かしてDFをかわした仁部屋だったが、ループシュートを打ったときにDFに体を寄せられてバランスを崩し、シュートはGK田中俊則にキャッチされた。

 攻め込む大分は、5分に追加点を挙げる。左サイドからのキックインをFPディドゥダがFP芝野創太に預けると、1タッチで折り返したボールを仁部屋がシュート。これが決まって大分がリードを2点に広げた。

 大分のプレスに苦しんでいた府中も、徐々に縦に入れるボールが前線で収まりだす。前半8分にはCKからFP小山剛史が立て続けにシュートを放ったが、GK青柳佳祐の好セーブもあり、得点にはつながらない。同10分には小山が敵陣深い位置でFP中村友亮からボールを奪い、シュートに持ち込もうとしたが、中村に対応されてしまう。それでも同12分にはFPソロカーバが強烈なシュートをゴールに叩き込み、府中が1点を返した。

 しかし、大分も試合の主導権を譲らない。速攻からチャンスをつくり出すと、前半13分にはFP北嶋佑一からのパスを受けた仁部屋がPA外から右足のトゥキックでのシュートをゴール左に突き刺して、再びリードを2点とした。その後も球際で強さを見せる大分が府中を押し込みながら、ディドゥダのミドルシュートなどで府中ゴールに迫っていく。同16分には芝野がドリブルで仕掛けてシュート。これはDFに阻まれたが、こぼれ球を拾ってFP田村龍太郎につなぐ。これを田村龍が決めて、大分が4-1とした。

 点差を縮めておきたい府中は、前半19分に大分がタイムアウトを取った直後に1点を返す。自陣からのロングカウンターを最後は左サイドからFP三井健がシュート性のボールをゴール前に入れる。ゴール前に戻った仁部屋がクリアーしようとしたが、仁部屋に当たったボールはゴールに転がりこんだ。前半は大分が2点リードで折り返している。

 後半2分、府中はGK田中の守備から速攻を見せる。小山が繋いだボールを右サイドでフリーになって受けたFP上福元俊哉がシュートしたが、これは左ポストに嫌われた。その後も府中は攻勢に出たが、得点を挙げられない。府中はFPロドリゴを起用して、攻撃に変化をつける。同11分にはロドリゴからのパスを受けた小山が強烈なシュートを放つが、GK青柳に阻まれる。

 残り10分を切り、タイムアウトを執った府中はFP小檜山譲をGKにしたパワープレーに出る。12分には相手の深い位置での横パスを小山がカットし、そのままシュート。GK青柳に防がれたボールが、ゴール前にこぼれると、三井が強烈なシュートを放つ。しかし、クロスバーを叩き、ゴールできない。

 府中はパワープレーから小山が何度かゴールを狙うものの、GK青柳のセービングに阻まれて、得点できない。後半18分には右からソロカーバが折り返したボールを、GKユニフォームを着た小檜山がヒールキックで合わせようとするが、空振りしてしまう。残り56秒で上福元が強引にシュートを打ったが、GK青柳にキャッチされると、そのまま無人のゴールに蹴り込まれて、逆に点差を広げられた。残り9秒となり、FP蒲原旭もパワープレー返しのゴールを決めた大分が、6-2でアウェーゲームに勝利した。

(取材・文 河合拓)

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