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[Fリーグ]第20節 府中vs大分 試合後の府中・谷本監督コメント

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[11.9 Fリーグ第20節 府中2-6大分 府中総合]

 Fリーグは9日に第20節を行い、府中市立総合体育館では、ともに後期開幕戦で勝利した府中アスレティックFCバサジィ大分が対戦した。前節、前期優勝の名古屋オーシャンズから勝利を挙げた府中だったが、この試合は序盤から失点を重ねて、リーグ戦では今季最多となる6失点を喫して、2-6で敗れている。試合後、府中の谷本俊介監督は「集中力が試合前から違った」と、名古屋戦直後の試合の難しさを口にした。

 以下、試合後の府中・谷本俊介監督コメント
「前節、名古屋で、名古屋を相手に勝利することができて、素晴らしい内容のゲームだったと思います。それ以上の内容をこの試合で出したかったのですが、それが出せずに、非常に悔しいです。その原因というのは、当然、試合運びの部分で立ち上がりに簡単に失点を1、2点してしまった部分。もちろん、これは集中していれば直ったかっていうとわからないですが、相手の巧妙なセットプレーだったり、相手の狙いだったりが出された部分があるかもしれません。選手たちは、それでも最後まであきらめずにやってくれたので。監督として、相手に失点をされない。失点を一つでも減らす。また、こっちが得点を積み重ねられるような改善をしていけたらと思います。切り替えてやっていきたいと思います」

―名古屋戦直後という難しさはあった?
「結果として、あったと感じています。やはり集中力が、試合前から違ったのかなと感じていますし、それが選手たちの中でも『どこか変だな』というのはあったと思います」

―名古屋戦での疲労が原因になる?
「そこで、結果だけに満足してしまう部分があるのではないでしょうか。実際の内容という部分では名古屋が勝っていてもおかしくない部分が試合にあったはずなのに、そこをきちんと見ることができていないのかなと。僕が常々、選手たちに言っていることですが、大事なのは、どの相手であれ、いかに良いフットサルを追及するかという部分です。自分たちが、まだまだ足りていないということを実感できていないのかなと。また自分も、そういう部分に厳しくできていないのかなというのがあります」

―名古屋戦ではカウンターを勝利につなげたが、今日は有効な攻撃のポイントがなかった?
「そうですね。名古屋戦とは、カウンターできる数が少なかったと思います。(府中が)2点目を取ったところが、初めてカウンターを仕掛けられた場面だったと感じています。そこでのアグレッシブさというか、集中力、ボールが出るときに、常にアンテナを張って行けていなかったのではなかったかなと感じています。

 後半になってカウンターの場面をつくれたのですが、追いかける状況になってのプレッシャーというところで、しっかりと技術を発揮することができなかった。カウンターはできているんですけど、焦ってボールが10センチ、50センチ、ずれてしまった。そういうことがあったので、そこは技術的にも、そういう苦しい状況ということを経験できていないことが出たかなと思います」

―残り9分のパワープレーは、あまり機能していなかったのでは?
「まだ、個々での判断がスムーズにできていないっていうことでは、練習不足なのかもしれません。ただ、僕が数えた中では4つ、5つくらいセグンドでチャンスはあったと思います。5つくらい、空振りしたのはありましたが、チャンスはつくっていたと思う。こっちが先に1点取ることができていたら、相手もプレッシャーを感じていたかなと思います。もっと良くなるとは思いますが、まったくチャンスをつくれなかったわけではないと思います。大分さんをほめるべきというか、ボールに対して集中して寄せていたので。そこをかいくぐる工夫っていうのは、今一つ選手の判断の中にできていなかった。あとは、普段パワープレーをやっていたセットで時間を取ってできなかったことが、選手に慣れがなかったのかなと思います」

―パワープレーでは試合中に負傷したFP山田ラファエル・ユウゴの影響があった?
「そうですね。普段は練習で三井の代わりのところに皆本が入って、もう片方にはラファエルが入っているので」

―ハードワークは府中の持ち味だが、今日の立ち上がり出なかったのは?
「寄せのタイミングが良くなかったと思います。そのタイミングがどうしても1つ、2つ遅れているので、常に距離が遠くて、体を当てられる距離ではなかった。それこそ個々の技術なのか、集中力だったのか。どちらとも言えません。相手が巧みだったのか。うまく相手が整理していたと思います」

(取材・文 河合拓)

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