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伸び伸びプレーで首位撃破の名古屋、闘莉王「レッズと広島のサポートしちゃった」

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[11.10 J1第31節 横浜FM1-2名古屋 日産ス]

「(横浜FMには)やっぱりプレッシャーはあると思うので。その分こっちは、残留も決まっているし、優勝もないし。何をモチベーションにすればいいのかと言ったら、番狂わせじゃないけど、こうやってリーグを面白くするとか、自分自身のためとか」。首位横浜FMを撃破する決勝点を挙げた名古屋グランパスのMF藤本淳吾は、上にも下にも関係のないチーム状況で臨んだ首位との一戦を振り返った。

 10年にリーグ初制覇を達成した名古屋は、翌11年も最終節まで優勝争いを演じた。残念ながら2位に終わったが、強豪チームへと着実にステップアップしていると思われた。しかし、12年は早々に優勝争いから脱落し、7位でフィニッシュ。そして迎えた今シーズンは、第30節終了時で12位に沈んでいる。

「うちもメンバー的には引けをとらないので、あとはどういうサッカーをするか。動くとか、走るとか、そういったところがまったく浸透していないというか。中途半端な状態がずっと続いているから、こういう順位だと思うので。もったいない」。FW玉田圭司、MFダニルソン、DF田中マルクス闘莉王らリーグ屈指のタレントを揃えながらも低迷を続けるチーム状況を、藤本は冷静に分析。首位から勝ち点3を奪いながらも、その表情に充実感は見られなかった。

 優勝も降格もない中で第20節以来3か月ぶりの連勝を飾った闘莉王は「伸び伸びとやっている」と笑顔を見せた。アウェーで首位を敗ったことに満足げな様子の闘莉王は、「(2位)レッズと(3位)広島のサポートしちゃったなぁ」と、古巣の手助けをしてしまったことを大声でおどけてみせると、そのままミックスゾーンを後にした。

(取材・文 奥山典幸)

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