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浦和、首位浮上ならず…終了間際の失点で仙台とドロー

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[11.10 J1第31節 仙台3-3浦和 宮城ス]

 2位浦和レッズはアウェーでベガルタ仙台と3-3で引き分けた。勝てば今季初の首位に浮上する浦和だったが、3-2とリードしていた後半アディショナルタイムに痛恨の失点。首位・横浜FMとの勝ち点差は「1」に縮まったものの、順位は変わらず2位となった。

 試合前に首位・横浜FMが名古屋に1-2で敗れ、浦和は勝てば首位浮上となる一戦。しかし前半2分、仙台は石川直樹の左クロスをFW赤嶺真吾が頭で落とし、FWウイルソンがPA手前から右足ダイレクトでミドルシュート。これがGKを弾いてゴールネットを揺らし、仙台が先手を取った。

 浦和もすぐさま同点に追いつく。前半6分、MF宇賀神友弥の左クロスをMF梅崎司が胸トラップから鋭い切り返しでDFをかわし、右足でシュート。7月31日の磐田戦以来、13試合ぶりの先発起用となった梅崎の今季2得点目で試合を振り出しに戻した。

 前半31分にはMF柏木陽介の左CKにDF槙野智章が競り合ったこぼれ球をFW興梠慎三が左足で蹴り込み、2-1。浦和が逆転に成功し、後半に折り返した。しかし、仙台も簡単には引き下がらない。後半2分、MF梁勇基のFKに赤嶺が頭で合わせ、同点弾。前半に続いて後半の立ち上がりにゴールを奪い、2-2の同点に追いついた。

 浦和は後半14分、梅崎の右クロスを興梠がゴールに背を向けた状態でキープ。横に運びながら鋭い反転で左足を振り抜き、ゴール左隅に流し込んだ。興梠のこの日2得点目で3-2と再び勝ち越すと、その後の仙台の反撃にも粘り強く対応。後半41分にはMF佐々木勇人のミドルシュートをGK山岸範宏がビッグセーブでしのいだ。

 このまま浦和が逃げ切るかと思われたが、試合は劇的な幕切れが待っていた。後半アディショナルタイム、仙台はFKのチャンスにゴール前へのクロスと見せかけ、梁が短くつなぐ。パスを受けたFW武藤雄樹はドリブルで縦に仕掛け、左クロス。これがDFに当たってこぼれたボールを石川直が右足で蹴り込んだ。3-3の同点に追いつく劇的な同点弾。勝利、さらには首位浮上が目の前にあった浦和にとっては、悔やみ切れない結末となった。

 横浜FMが敗れ、浦和と広島が引き分けに終わった今節の結果、首位は勝ち点59の横浜FMで、浦和が同58で2位。3位は同57の広島、4位の鹿島も同56で肉薄した。首位から4位まで4チームが勝ち点4差以内にひしめく大混戦のシーズンも、いよいよ残り3節となった。


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