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時にはわがままに…新境地に挑む岡崎

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 時にはわがままになっても、自分の良さを出すことがチームのためになる。攻守にわたってチームプレーに徹するスタイルを最大の持ち味としてきたFW岡崎慎司(マインツ)が新たな一面を見せつつある。

 今季から移籍したマインツではブンデスリーガの開幕戦でゴールを決めたものの、その後は長くゴールから遠ざかり、「自分が悪いと思いすぎるのもよくない」と漏らすなど苦しんできた。守備に下がり過ぎて逆に失点に絡んでしまう場面もあれば、1トップを任されることが多い攻撃でもなかなか裏でボールを受けられず、持ち味を出し切れずにいた。

「どうせ自分の特長を出せずに損なことをやるぐらいなら、強引にでも自分の欲しいところで我慢してやろうと思った。それを練習でトライしたら、監督からもチームメイトからも『いいね』と言われて。そのあとの試合で2点取って、ちょっとだけど信頼を得ることができた」

 それがブンデスリーガで初の1試合2ゴールを記録し、開幕戦以来の得点となった10月26日のブラウンシュバイク戦。きっかけは、その前にあった。10月5日に行われたホッフェンハイム戦で「こういう気持ちで臨めばサッカーに集中できるという感覚をつかんだ」という岡崎はその後、日本代表の東欧遠征に参加。10月11日のセルビア戦(0-2)、同15日のベラルーシ戦(0-1)とチームは2試合連続の無得点で2連敗に終わったが、「自分の中ではうまく体が動いている感覚があった」と手応えをつかんだ。

 そしてチームに戻ったあとのブラウンシュバイク戦で2ゴール。その後の2試合は得点がないが、殻を破りつつある感覚が岡崎の中にはある。「自分の中の雑念というのは、これをミスしたらどうしようとか、ピッチの中にある。そういうことを考えている時点でサッカーに集中していないことになるんだと思った」。チームでは1トップ、代表ではサイドというポジションの違いがある。「この感覚を代表で試したらどうなるか」。オランダ戦、ベルギー戦は、岡崎にとって新境地に挑む舞台でもある。

(取材・文 西山紘平)

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