横浜FCは20日、今シーズン最後の公式戦となる24日の第42節・水戸戦に向けてトレーニングを行った。練習後、欧州遠征を終えた日本代表についてコメントを求められたFW三浦知良は、かつてJ2でも対戦した背番号10番を気遣った。

　FW大迫勇也やFW柿谷曜一朗といったW杯出場が決定してから新たに代表に呼ばれた新戦力の活躍もあった2試合を振り返り、「良い刺激もあったよね。代表に停滞っていうのかな。そういうのがあったとしたら、新しい力が入って活性してよかったじゃないですか」とコメント。そのうえで「昨日は真司が元気なくて心配でしたけど。オランダ戦は最高でしたけどね。昨日は本人も点を取りたかったと思うよ」と、2試合ノーゴールに終わった香川を気遣い、「これからマンチェスターに戻って、点を取ってもらいたいね」と期待を寄せた。

　この遠征を終えてブラジルW杯のメンバー決定前に日本代表に残されたのは、3月に国内で行う親善試合だけとなった。今年12月、永住ビザの更新のため、日本代表より一足先にブラジルに渡るというカズは、「ビザを更新したら、いつでもブラジルに行けるし、仕事もできる。試合は仕事でしょ?　観光じゃないからね。大会中に呼ばれても問題ない。決勝トーナメントだけでもいいけど。でも、選手登録を締め切っているね」と、代表入りをアピールしておどけて帰路についた。

(取材・文　河合拓)