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[MOM265]大阪体育大GK村上昌謙(3年)_リーグ最少失点支えた守護神

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.24 関西学生リーグ1部後期第10節 大阪体育大3-2びわこ成蹊スポーツ大 J-GREEN堺]

 24年ぶりに関西の頂点に立った大阪体育大。リーグ最少失点で優勝したチームを最後方から支えたのは、GK村上昌謙(3年=草津東高)だ。

 今季初めての1部リーグ出場を果たし、1年を通して全試合フル出場。大体大の優勝に大きく貢献した。怪我人の影響などで最終ラインが固定出来ず、守備面で不安を抱える時期もあったが「怪我人が多くて辛かったけど、やっぱそこで1人1人がやることをやった。試合に出た奴らが体大の中のレギュラーなんで、そういう気持ちを持って戦っていきたいなと。最後のところで体張ってくれたんで。苦しかった分もあったけど、頼もしかったです」と村上。最少失点という結果にも「やっぱりDFが最後のところでスライディングとかで体を張ってくれてるんで。そういうところがあって最少失点で来れてると思う」と終始DF陣への感謝の思いを口にした。

 村上は昨年度もAチームにはいたが、上級生の壁が高く、出場機会はなかった。「僕から見ても上手かったので、何かを掴まんと出れないっていうのはわかっていたので。そこで自分自身考えていたことが今になってやっとちょっとずつプレー出来るようになってきて。こういう結果になったんじゃないかと思う」と話すように、積み重ねてきた経験が今年は活きた。また、坂本監督が「うち独特のキーパーのトレーニングをやっていて、それが全く彼にうまくはまった。1番覚えが早かったですね。ちょっと今までのキーパーの常識から離れた、要するにステップとか構えとか、ということをずっとやっていて。1番忠実にものにしたんじゃないかと思う」と評価したように、トレーニングの成果が表れたことも今年成長した要因だ。

 本人も「僕自身まだまだ上手くいってなくて。でも出来たときはほんとにしっかり上手く止めることが出来てるんで」と手応えを感じつつある。ただ「今出来たんじゃないかっていうのはありますけど、狙ってそれが出来たっていうのはまだないですね」と納得はいっていない。得意とするのはハイボールの処理とシュートストップだが、今後に向けて「キックとかの技術面もそうですし、僕自身ハイボールが得意なんでそういうところでもっと絶対的に勝てるようになりたいと思う」と更なる飛躍を誓った。

 次はインカレ。夏の総理大臣杯に続く今年2度目の全国だ。総理大臣杯は明治大に0-5と完敗し、準々決勝で敗退。「やっぱり技術面で差を感じた。1個1個のプレーの高さとか、全然違いますね」と悔しさが残る試合となった。それでも「まだまだ自分たちが上を目指せるのがわかって良かった。夏に5点もやられた分、出来るなら明治とやって借りを返したい」と意気込んだ。夏のリベンジを冬の全国で果たすべく、村上がゴールを守り抜く。

(取材・文 北野裕子)
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