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徳島、四国勢初のJ1へあと1勝…千葉は終盤の猛攻も届かず

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[12.1 J1昇格PO準決勝 徳島1-1千葉 鳴門大塚]

 J1昇格プレーオフの準決勝2試合が1日に行われた。鳴門スポーツパークポカリスエットスタジアムでは徳島ヴォルティス(4位)対ジェフユナイテッド千葉(5位)の一戦が行われた。試合は1-1のドローに終わり、年間順位上位の徳島が決勝に駒を進めた。8日に国立競技場で行う決勝の相手は京都。四国勢初のJ1昇格へ向け、あと1勝に迫った

 最終節で長崎に勝利し、準決勝ホーム開催権を獲得した徳島。スタメンには長崎戦と全く同じメンバーを並べ、必勝を期した。
 対する千葉の最終節は敵地で鳥取と2-2のドロー。2点ビハインドから後半アディショナルタイムに追いつくという劇的なPO進出を決めた。先発メンバーには9月29日の岡山戦以来、8試合ぶりにMF谷澤達也を並べた。

 立ち上がりはお互い慎重な入りを見せる。千葉は23分にCKが混戦でこぼれたボールをDF山口智、FWケンペスが立て続けに狙う。しかし押し込めず、ケンペスのシュートは枠上に外れる34分には左サイドを突破した谷澤のクロスをMF兵働昭弘が落としてMF町田也真人が狙う。しかしこれも枠右にわずかに外れた。

 だが前半37分、ついに試合が動く。エリア内で仕掛けたFW津田知宏をDFキム・ヒョヌンが倒してしまい、徳島にPKが与えられる。このPKをFWドウグラスが蹴ると、コースはGK岡本昌弘に読まれたが、ゴール左側のネットが揺れ、先制点が生まれた。

 しかしすぐさま千葉も同点に追いつく。前半40分、右サイドからのCKを獲得すると、兵働のキックに山口がヘッドで飛び込む。ヘディングシュートは左ポストを叩いたが、そのままラインを越えた。

 一進一退の攻防は前半終了間際にアクシデントも生んだ。ドウグラスが山口智と接触。左足を負傷すると、そのまま担架で運ばれピッチ外に。小林伸二監督はすぐにFW高崎寛之をピッチに送り込んだ。

 勝ち越すしかない千葉だが、11分の谷澤のスルーパスに斜めに走り込んだケンペスが左足でシュートを狙うが枠上に外れてしまう。同26分からはMF佐藤健太郎を下げてFW大塚翔平を入れて攻撃の枚数を増やすが、直後のプレーで米倉がGKをかわして決定的なチャンスを迎えるが押し込めなかった。

 対するこのまま引き分けでも勝ちあがることの出来る徳島はしっかり守りを固め、カウンターからチャンスを伺う。34分には津田を下げてMF斉藤大介を投入。中盤を厚くして、ゲームを終わらせにかかった。

 千葉は最後のカードとして後半39分にDF高橋峻希を下げてFW森本貴幸を投入し勝負に出る。だが終盤の猛攻も実らず、最後まで徳島の固い守りを崩すことは出来なかった。

 試合は1-1のまま終了。レギュレーションにより、年間順位上位の徳島が決勝に進むことになった。

(取材・文 児玉幸洋)

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