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「スタートダッシュ」の重要性語るザック、初戦は師弟対決に

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 来年の6月12日から7月13日まで開催されるブラジルW杯の組み合わせ抽選会が6日、ブラジルのコスタ・ド・サウイッピで行われ、日本はグループCに入り、コロンビア、ギリシャ、コートジボワールと同組になった。

 抽選会を終えたアルベルト・ザッケローニ監督はテレビインタビューに応じ、「これよりもいいグループに入れた可能性もあれば、そうではない可能性もあった」と率直な感想を語った。

「南米の強豪チームであり、優勝候補のチームと対戦する。アフリカ大陸で一番強いチームも入ってきた」。コロンビア、コートジボワールへの警戒を強める一方、ギリシャについては「その代わりに欧州では一番とは言えないチームが入ってきたと言える」と指摘。「当然、ギリシャのことを過小評価することはない。ルーマニアとのプレーオフでもいい試合をしていた」としながらも「十分に戦える相手」とにらむ。

 対戦順はコートジボワール、ギリシャ、コロンビア。理想は、指揮官が「穴が少なく、戦力の整ったチーム」と最大の警戒を寄せるコロンビアとの対戦前に2連勝してグループリーグ突破を決めてしまうことだ。いずれにせよ、最も重要なのは初戦。南アフリカW杯も初戦でカメルーンを下し、勢いに乗った。前回大会と同じアフリカ勢との初戦が、グループリーグ突破のカギを握っていると言っていい。

「スタートダッシュに成功することは大切な要素だ」と力説するザッケローニ監督にとって、コートジボワール戦は師弟対決でもある。コートジボワールを率いる元フランス代表MFのサブリ・ラムシ監督は現役時代の03-04シーズンにインテルでザッケローニ監督の下でプレーしていた。

 コートジボワール戦、ギリシャ戦の会場はいずれも赤道に近い熱帯性気候のレシフェ、ナタル。コロンビア戦の舞台となるクイアバも酷暑が予想される。「共通して言えるのは、蒸し暑いところでの戦いということ。抽選会の前から暑熱対策をいかにするかが大切だと考えていたが、あらためてしっかりと準備しないといけないと思った。特に初戦のコートジボワール戦に向けて、いい準備をしないといけない」。コートジボワール戦まで190日。ブラジルに向けた戦いは、すでに始まっている。

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