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“個人3冠”の柿谷、得点王の大久保に「実質、同点」

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 Jリーグは10日、横浜アリーナで「2013 Jリーグアウォーズ」を開催した。ベストイレブン、フェアプレー個人賞、最優秀ゴール賞の“個人3冠”を達成したセレッソ大阪のMF柿谷曜一朗は「賞はうれしいけど、優勝したかった。そういう意味で、これで報われたということはない」と、あくまでチームとしてタイトルを獲得できなかったを悔しがった。

 式典後のミックスゾーンでは、得点王に輝いたFW大久保嘉人(川崎F)の横で報道陣の取材に応じた。大久保は今季26ゴールを記録。柿谷は21ゴールで得点ランキング3位と、5点及ばなかった。ただ、大久保は26ゴール中、5ゴールをPKで記録。柿谷にPKは1点もなく、「(大久保は)5点がPK。実質、同点ですから」と、横にいる大久保に聞こえるように冗談交じりに対抗心をのぞかせた。

 リーグ戦を4位で終えたC大阪は天皇杯も敗退している。ただ、リーグ戦で上位3チームに入り、すでにACL出場権を獲得している広島、横浜FM、川崎Fのいずれかが天皇杯で優勝すれば、リーグ4位のC大阪が来季のACLに出場できる。

「自力でのACL出場権獲得は無理でしたけど、マリノスさん、フロンターレさん、広島さんにがんばってもらって。リーグ4位で出場の可能性があるので。それを信じて、僕らは1月1日、応援します」。ベストイレブン表彰でのスピーチでは場内を笑わせた柿谷。充実のシーズンを戦い終えたストライカーは、他力ながらACL出場権獲得という結果で“有終の美”を飾れることを願っている。

(取材・文 西山紘平)

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