beacon

フットサル日本代表、千葉合宿2日目午前練習後の選手コメント

このエントリーをはてなブックマークに追加
 フットサル日本代表は17日、千葉合宿の2日目を迎え、午前9時半から練習を行った。16日の練習は疲労回復を目的に行われたが、このセッションでは戦術確認の動きをメインに約2時間15分のトレーニングをしている。チームは17時から、再びトレーニングを行う予定だ。

 以下、午前練習後の選手コメント

●FP片山堅仁(シュライカー大阪)
―相手の体の向きに応じてどうすべきか、と細かい指示が出されていましたが?
「僕にとっては、すごい新鮮というか。今後のFリーグの試合とかでも、すごく役に立つものが結構あったので、すごく勉強になりました」
―ああいう細かい指導は、なかなか受けられないのでは?
「そうですね。僕は、ですけど。これまでああいう細かいところまで教えてもらうことはなかったので」
―ここから意識せずに、動くレベルに持っていかなければいけないが?
「僕はどっちかと言えば、起用じゃないので。そういう判断が遅い方なので、そういうのが大事だと思いますし、今後、上に行くうえで必要なことだと思うので、しっかり取り組んでいこうと思います」
―他の選手の動きも参考になるのでは?
「そうですね。みんな経験の多い選手ばかりなので、僕はそこから盗んで勉強するだけです。新人ですからね」
―みんなとコミュニケーションは取れていますか?
「はい。みんなフレンドリーな感じで、すごく雰囲気よく過ごせました」

●FP永井義文(シュライカー大阪)
―久しぶりの合宿ですね。
「国内合宿は、だいぶ久しぶりですね」
―しばらくはブラジル遠征とベトナム遠征と、試合が続いていました。
「僕は、ブラジル遠征は行けなかったので。当初は行く予定だったのですが、ケガをして流れてしまったので。ベトナムだけ行きました」
―その遠征では試合が続き、あまり今回のような動きの確認はできなかったのでは?
「そうですね。良い機会ですよね。あまり、こうやって細かく確認する機会はないので。どうしても試合があると、コンディションをつくるのがメインになるので。ベトナムのときも、動きの中で確認することはできなくて、ボードを使ったり、ビデオを使ったりの確認だったので、明白になりきらない部分がありました。でも、今回の合宿で明白になっている部分があるので、良いと思います。代表がチームになる上でいい確認ができていますね」
―永井選手は、どういうテーマを持って臨んでいるのでしょうか?
「代表というチームを、より理解することが大事かなと思っています。セットプレー、守備の仕方、攻撃の仕方を含めて。理解度で言えば、まだ自分自身も低いと思うので、この機会にもう少し理解を深めたいと思います」
―クラブのチームメイトでもあり、同じピヴォのFP片山堅仁選手が入った刺激は?
「良い刺激になっています。左足があれだけ使えるピヴォは日本にも、あまりいないので。彼が成長してきたら、日本のフットサル界が変わると思います。成長してくれることを望んでいますし、多分、成長してくれると思う。彼が成長することで、僕も成長できると思うので、切磋琢磨してやっていきたいと思います」
―17時から、また練習ですが負荷は平気?
「そうですね。頑張ります。負荷は、練習自体の負荷はそれほどでもありませんが、頭が疲れますし、リーグを戦っているので、それと合わせた積み重ねが少しきているかなという感じですね」
―頑張ってください。
「頑張ります!!」

●GK関口優志(エスポラーダ北海道)
―ブラジル遠征、ベトナム遠征、両方に参加し、ベトナム遠征では大会最優秀GKにも輝きました。代表には馴染みましたか?
「馴染んだといえば、はい。今年のスペイン遠征から代表に呼んでもらっていますが、自分自身、本当に良い経験になっているなと思います」
―今年最後の代表活動ですが、この1年はどうでした?
「自分に実りのある経験になったかなと。僕自身、フットサルっていうものをエスポラーダでしかやっていないので。エスポラーダしか知らないなかで、こうやっていろいろなチームの選手とやったり、ミゲル監督の下でプレーしたりすることで、自分の経験値が上がるなと感じています」
―フットサルのGKの専門的な練習も、なかなかできないのでは?
「そうですね。午後も1時間早く来てGKの練習できますし、良い経験になるなと思っています。本当に得ているものは大きいですよね。エスポラーダの成績が、そんなに上がってはいないのですが、チームに還元できることが増えましたし、僕もいろいろと経験している中で、若手の多いエスポラーダに伝えることもできますし、良い経験になっていると思います」
―関口選手はGKですが、FPの動きとかも伝えている?
「そうですね。一緒にやっているチームメイトの特徴を生かすこともそうですし、ミゲル監督がやっているフットサルの指示も、GK、FPを問わずに、いろいろな戦術で伝えられるところは伝えているつもりではあります」
―今回の合宿では、何をテーマに取り組んでいるのですか?
「やっぱり、この合宿は来年のアジア選手権に向けてっていうのを兼ねているので、アピールをまず第一にやっていきたいです。しっかり経験を積んで、今後につなげていきたいです」
―練習では目新しいことというより、確認に重きを置いているように見えますが?
「そうですね。ミゲルがやっているフットサルに対して、今回は新しい選手も多いですし、確認という意味が大きいと思います」
―この後、午後の練習の前に選手同士で話し合ったりもしますか?
「今回の合宿では、あまり宿舎に戻って確認はしないですね。ベトナム遠征やブラジル遠征では、試合もありましたし、試合前にセットプレーの確認とかをボードを使ってしていました。今回は練習の中で、実際に体を動かして確認していますね」
―残りのトレーニングは、あと2回ですが?
「今年の活動はこれが最後なので、自分の出来ることを精一杯やって、アジア選手権だったり、合宿だったりに、また呼ばれるようなアピールをしたいと思います」
―絶対的な存在のGK川原永光選手の負傷が長引いていますが、その分も良い経験が積めたのでは?
「そうですね。本当に僕にとってはラッキーな年でした。韓国遠征でも、冨金原さんと一緒に行ったのですが、ケガをしてしまい、僕が出ることになったので。ブラジルでも少し試合に出させてもらいましたが、川原さんが行けなかったから、連れて行ってもらえたと思うので。そうやって得たチャンスは、結果的に(ベトナム遠征で)表彰されたりしたので、モノにできたかなと思います」
―今合宿にはGK田中俊則選手、GK宮竹晴紀選手も呼ばれていますが、刺激になる?
「そうですね。何かが良いから入ってきていると思うので。負けないようにして、全力で頑張りたいと思います」

●FP室田祐希(名古屋オーシャンズ)
―遠征が続いていたが、自分たちの戦術を確認する良い機会では?
「そうですね。ベトナム遠征のときも、練習をあまりしないで、試合にそのまま入っていましたし。自分も、まだ完璧には覚えていないので、本当に勉強になるというか、こういう合宿は大切にしたいです」
―体に染み込ませるのに良い機会?
「本当に、そうですね。やっていることは、いつもと変わらないです。プレスの回避とか。変わらないことを継続してやることが大事だと思うし、しょっちゅうこういう機会があるわけではないので、やっぱりこういう国内合宿で意識高くやっていきたいと思います」
―新たに数人入りましたが、最年少は変わらないですね。
「そうですね(笑)。でも、自分もだいぶ慣れてきて楽しいですよ。名古屋ともまた違う雰囲気なので」
―戦い方も代表と名古屋では、かなり違います。その上、今回は代表の試合がないというところで難しさは?
「プレスとか、大幅に違うので。掛け方とか、(マークに)付いていくタイミングとかも全然、違うので。戸惑う部分もありますけど、頑張って。次、代表でやったときに切り替えられるように頑張ります」
―最初に比べると、代表にも慣れてきた?
「そうですね。やっぱりコミュニケーションをとれてきたことが大きいです。同じ年代の人たちも入ってきているので、そういう面ではやりやすいですし、コミュニケーションもとりやすいです」
―疲労の蓄積は?
「ベトナム遠征のときは、さすがにきつかったですけど、今回の合宿は大丈夫です。次のリーグ戦に向けても、問題なく調整できると思います」

●FP仁部屋和弘(バサジィ大分)
―前日の練習では監督に「サラリーマンヘア」と言われていたが?
「いや、セットしたら決まるんですけど…。それだけの話です(笑)。練習ですから、(髪のセットは)気を抜いています(笑)」
―あらためて戦い方を確認している感じだが?
「そうですね。もう一回、頑張りたいと思います。…でも、体がまだ付いていけてないです」
―試合の疲れ?
「はい。そうですね」
―新しい選手も入ったが、チームの雰囲気は?
「いつも通りですよ。良い雰囲気でやっていると思います」
―代表でもかなり古株になりましたが?
「そういう自覚は、すごく出てきました。年齢的にも、徐々に上になってきていますし、中堅くらいなので。代表歴も、僕が一番長いですよね。19歳からなので」
―普段、一緒にプレーしていない選手たちとプレーしてみてどんな印象?
「特にないですね。ただ、違う人とすると『こういうプレーもあるんだ』っていう発見にもなるので、そういうところにつなげていきたいです」
―今回は何をテーマにして臨んでいる?
「集中して練習するだけかなと。自分のプレーを出すことと、周りとのコミュニケーションっていう部分を大切にしていきたいです」
―宿舎でも、コミュニケーションをとっている?
「そうですね。普通に風呂に行ったりして、普段、話していない人とかと話していますね」
―人見知りする?
「僕ね、結構、人見知りするんですよ。なんか人見知りするんですよね。田舎者なんで。グイグイ行けないんです(笑)」
―では、ここで『大将』にならないと。
「そうですね。引っ張って、仕切っときます(笑)。でも、体がまだ重いんですよね。まぁ、楽しくいきましょう」

(取材・文 河合拓)

TOP