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[大学選手権]明治大が宮崎産経大に3発勝利、関東王者とのリベンジマッチへ

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[12.18 全日本大学選手権2回戦 明治大3-0宮崎産業経営大 BMWス]

 第62回全日本大学サッカー選手権は18日、2回戦を行い、Shonan BMWスタジアム平塚では明治大(関東3)と宮崎産業経営大(九州2)が対戦した。後半2分に先制した明治大は後半終了間際の連続ゴールで3-0と突き放し、初戦を突破。20日の準々決勝では専修大(関東1)と対戦する。

 明治大は前半14分、MF石原幸治(3年=市立船橋高)の左クロスにファーサイドのFW野間涼太(4年=青森山田高)が右足ボレーで合わせたが、ゴール左へ。同17分にはMF差波優人(2年=青森山田高)の右CKからMF水野輝(4年=市立船橋高)がヘディングシュートを放つも、GKにキャッチされた。序盤は明治大に押し込まれる時間もあった宮崎産業経営大だが、カウンターからシンプルにロングボールでDFラインの背後を狙い、チャンスをうかがっていく。前半20分にはMF徳永大輝(4年=アミーゴス鹿児島U-18)が左足で直接FKを狙ったが、ゴール右へ。徐々に流れを引き寄せ、相手ゴール前に迫る場面もつくったが、明治大の守備陣が体を張って跳ね返した。

 明治大は前半35分、FW和泉竜司(2年=市立船橋高)のスルーパスにMF矢田旭(4年=名古屋U18)が反応。PA内右に切れ込み、ゴールライン際からマイナスに折り返すと、これに差波が合わせたが、シュートはDFのブロックに阻まれる。直後の36分にも差波の縦パスを受けた和泉が力強いボールキープからフィニッシュまで持ち込んだが、シュートは枠を捉え切れなかった。前半終了間際の45分には矢田の右クロスを野間がダイビングヘッドで捉えたが、ゴール左へ。前半は互いに決め手を欠き、0-0で折り返した。

「想定どおりの苦しい試合だった」と神川明彦監督が振り返ったこう着状態が破れたのは後半開始早々の2分。DF室屋成(1年=青森山田高)の縦パスに反応した矢田が右サイドを抜け出し、ゴール前に折り返すと、和泉がつぶれたこぼれ球を野間が右足で蹴り込んだ。「後半立ち上がりのゴールが大きかった。あの1点がチームに勇気を与えた」と神川監督も感謝した先制点。試合はその後、再び一進一退の拮抗した展開となったが、1点リードの明治大が余裕を持って時計の針を進めていった。

 終盤は宮崎産業経営大が3バックに変更して攻撃的布陣に打って出たが、高い集中力を保って跳ね返す明治大がカウンターから連続ゴールを叩き込む。後半42分、矢田のロングフィードから右サイドを駆け上がった和泉がDFとの1対1を縦に突破し、ゴール前にクロス。途中出場のFW藤本佳希(2年=済美高)が流したボールを石原が右足で押し込み、2-0と突き放した。さらに直後の44分にも自陣から矢田が長い距離をドリブルで駆け上がり、スルーパスに走り込んだ藤本が右足で流し込み、勝負あり。終わってみれば3-0の完勝だった。

 神川監督は「3-0は出来すぎ」と、試合内容以上の点差に苦笑いも浮かべたが、「調子のいい選手を使って、彼らが点を取ったり、アシストしたり、途中出場の選手も点を取った。流れは悪くない」と、納得の表情を見せる。準々決勝の相手は、関東大学リーグを3連覇した専修大に決まった。注目の関東対決は、明大にとって決勝で敗れた2大会前のリベンジを懸けた大一番となる。「明後日が最大の山場」。神川監督の言葉にも自然と力がこもった。

(取材・文 西山紘平)

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