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[大学選手権]王者早稲田が初戦敗退…湘南内定DF三竿「もう一回やり直したいくらい」

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[12.18 大学選手権2回戦 関西学院大2-1早稲田大 江戸川陸]

 1点を先行し迎えた前半40分だった。早稲田大DF三竿雄斗(4年=東京Vユース)が左サイドから中央に走り込み決定的なシュートを放つ。しかしボールは無情にもポストを叩き、ゴールラインを越えることはなかった。「自分が決めてれば、2-0で完全にペースを掴めていた。今からでももう一回やり直したいくらいです」。

「前半の一番最後のプレーで失点してしまったのがすべて。あれで完全にもってかれたと思います」。前半終了間際に同点とされると、後半には逆転弾を許すことになった。前回王者主将として臨んだ今大会、大学生活最後の冬はあっけなく幕を閉じてしまった。

 三竿は卒業後、湘南ベルマーレへの入団が内定している。発表されたのは今年5月9日のことだった。「まずはプロになるのが目標だったし、最初に声をかけてくれたのが湘南ベルマーレだった」と話したように早々の決断となったが、自分の中ではもちろん納得しての決断だった。

「それまで練習試合に3、4回呼んでもらった程度だったのですが、そこで感じたのが、プロのチームって大学生と練習試合をやるときは手を抜くことが多いと思うんですね。でも湘南は違った。相手が大学生だろうが本当にハードワークするし、若い選手も多いので、常に成長しようとしている。その中に入れれば自分ももっともっと成長できると思った。直観に近い部分もありますが、ここなら絶対成長できると思いました」

 入団内定と同時に特別指定選手としても承認。ナビスコ杯2試合に出場した。しかし同時にプロの壁も痛感することになった。特に驚いたのが川崎フロンターレのMF中村憲剛のプレーだといい、「見てないはずのところにパスが出てくる。あれは正直読めなかった」とプロの凄さを肌で感じ取った。

「1年目から試合に出る気持ちでやりたい。J2でもレベルは高いのでまずは試合に出ることを目標にやりたい」

 年下ながら見習うことばかりと話したDF遠藤航らと切磋琢磨しながら、湘南を再びJ1の舞台へと引き上げてみせる。

(取材・文 児玉幸洋)

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