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仙台でチャリティーマッチ開催、柿谷2発にゴン中山もゴール

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[12.28 チャリティーマッチ 東北ドリームス5-3JAPANスターズ ユアスタ]

「日本プロサッカー選手会 チャリティーサッカー2013」が28日、宮城県仙台市のユアテックスタジアム仙台で開催された。3年連続での開催となった東日本大震災復興支援のチャリティーマッチ。日本サッカーの未来を背負って立つ若手選手で構成する「東北ドリームス」と、日本サッカーの歴史を築き上げてきたスター選手で構成する「JAPANスターズ」が対戦し、日本代表FW柿谷曜一朗の2得点などで東北ドリームスが5-3で勝利した。

[前半のメンバー&布陣]

 柿谷とFW南野拓実のC大阪コンビが2トップを組んでスタートした東北ドリームス。前半5分、キャプテンマークを巻いた背番号10のMF柴崎岳(鹿島)が右足ミドルでファーストシュートを放つと、同22分には柿谷のスルーパスからMF遠藤康(鹿島)がフィニッシュに持ち込んだが、GK林卓人(仙台)のセーブに阻まれた。

 前半24分に6選手が交代した東北ドリームスは直後の28分、代わって入ったばかりのMF谷村憲一(山形)のスルーパスから同じく途中出場のMF小塚和季(新潟)が右サイドを抜け出し、ゴール前にクロス。これに柿谷が右足で合わせ、先制点を奪った。

 前半31分にもポスト直撃のシュートを放った柿谷は抜群のテクニックで次々と観衆を沸かす。同33分、柿谷の絶妙なラストパスから柴崎がシュート。同36分にはMF湯澤洋介(栃木)のパスを柿谷がスルーし、MF石毛秀樹(清水)が決定機を迎えたが、いずれもGK本間幸司(水戸)が好セーブを見せた。それでも同38分、湯澤の仕掛けからPA内にこぼれたボールを柿谷がシュート。チップキックでGKの頭上を越し、自身2得点目で2-0とリードを広げた。

 2点ビハインドとなったJAPANスターズは前半40分、FWカレン・ロバート(スパンブリーFC=タイ)がドリブルからシュートを狙うが、DF栗山直樹(千葉)が体を張ってブロック。それでも同42分、DF尾崎瑛一郎(鳥取)の右クロスにMF斉藤大介(徳島)が頭で合わせ、1点を返した。ただ、東北ドリームスも前半45分に小塚が豪快な右足ミドルで追加点。前半は3-1と東北ドリームスがリードして折り返した。

[後半のメンバー&布陣]

 両チームが大幅にメンバーを入れ替えて臨んだ後半20分、JAPANスターズはMF佐々木勇人(仙台)がPA内でDF亀川諒史(湘南)に倒され、PKを獲得する。すると、ここで試合前のキックインセレモニーを行ったプロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの銀次が“ピンチキッカー”で登場。このPKを見事にゴール左へ決め、スタンドを盛り上げた。

 東北ドリームスは後半32分、FW呉大陸(岡山ネクスト)のゴールで4-2と突き放すと、同42分にはMF梅崎司の右クロスからFW工藤壮人(柏)がダメ押しゴールを決めた。JAPANスターズは試合終了間際の後半45分、出場参加選手に入っていなかった元日本代表FWの中山雅史氏が緊急出場。直後にゴール前でパスを受けると、DF陣が守備をしない中、右足でゴールネットを揺らした。

 試合は直後にタイムアップを迎え、東北ドリームスが5-2で勝利。試合後には今季限りで現役を引退するFW北嶋秀朗(熊本)、MF戸田和幸(ウォリアーズFC=シンガポール)、FW吉田孝行(神戸)、MF服部年宏(岐阜)に花束贈呈が行われた。最後は日本プロサッカー選手会を代表してMF小笠原満男(鹿島)が「僕らの試合が復興を加速させる何かの力になればいいなと思い、これからも続けていきたいと思っています」と挨拶。選手全員で場内を一周し、集まった1万2292人の観衆に感謝の気持ちを伝えた。

(取材・文 西山紘平)

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