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「スパイクも持ってきてなかった」 緊急出場のゴン中山がゴール

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[12.28 チャリティーマッチ 東北ドリームス5-3JAPANスターズ ユアスタ]

 本人も驚くサプライズ出場だった。事前の出場予定選手に名前はなく、ベンチ入りもしていなかった元日本代表FWの中山雅史氏。テレビ局の解説者として来場し、前半途中まではスタンドから観戦していたが、試合終了間際の後半45分、JAPANスターズの一員としてピッチに入った。

「(出場は)考えていなかったし、スパイクも持ってきてなかった。何があるか分からないし、これからは常にスパイクを持ち運ぶようにしないと」。緊急出場に苦笑いを浮かべた中山氏だが、「やたら小笠原がプッシュしてきたから」とMF小笠原満男(鹿島)に出場を後押しされたようで、当然、ユニフォームも用意されていなかった。そこで急きょ小笠原が背中部分にマジックテープで『中山』の文字を描き、“背番号・中山”のユニフォームを準備した。

 プレー時間はわずかだったが、後半アディショナルタイムに右足でゴール。相手守備陣がディフェンスをしない中での得点に「いいとこ取りだったね。周りの協力があったからこそだけど、多少なりとも皆さんが喜んでくれたならよかった」と白い歯をこぼした。

 3年連続で年末に仙台で開催された東日本大震災復興支援のチャリティーマッチ。中山は3年連続の出場で、2年連続ゴールとなった。「被災地にも行って、今もまだ何もないようなところを見て、ショックを受けたし、まだまだ復興は進んでいないところがたくさんあるんだと感じた。時間が経つと忘れがちだけど、こういう形を通していろんな人に思い出してほしいし、積極的にかかわり合っていってほしい」と、復興への思いを語っていた。

(取材・文 西山紘平)

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