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[選手権]星稜10番寺村、満身創痍のエースは本田世代超え誓う

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[1.5 全国高校選手権準々決勝 星稜0-0(PK3-0)修徳 駒沢]

 苦しみながらも勝ち上がった。星稜は2戦連続スコアレスゲームでPK戦を戦うと、GK近藤大河(3年)の3連続セーブの活躍もあり、2年連続の4強、日本代表MF本田圭佑(ミラン)らを擁した04年度大会と同じ、3度目の国立切符を手にした。

 エースは満身創痍だった。星稜主将MF寺村介(3年)は9月に右足第5中足骨を骨折。リハビリに3か月以上を要し、今大会にはぶっつけで臨んでいた。しかし2回戦の一条戦は後半28分までプレーすると、翌日の3回戦の玉野光南戦ではフル出場を果たし問題ないことをアピール。この日も最後までピッチに立ち続け、PK戦は3人目のキッカーとして試合を決めた。

「今日は足がめっちゃ痛かった。(PKも)思いっきり上にバーン行ろうかなと思ったんですけど、足が痛くて蹴れませんでした」。骨折箇所をかばうあまり、連鎖的に痛む箇所が増えている。

 ただ改修前最後の国立に進出したこともあり、モチベーションは最高潮に達している。「1週間空くのでしっかりケアしたい。いい準備して臨みたいですね」。

 PK戦では2戦連続でど真ん中に蹴り込むなど、先輩顔負けの強心臓ぶりを見せつけた寺村。「本田圭佑さんとかじゃなくて自分らの目標として(優勝を)獲りたい」。ふてぶてしい物言い。背番号10は伝統を引き継いでいる。


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