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[選手権]「あまりにも狙いどおりでビックリ」星稜FW仲谷が開始3分弾

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[1.11 全国高校選手権準決勝 星稜4-0京都橘 国立]

 電光石火の先制点が星稜(石川)に流れを引き寄せた。前半3分、DF原田亘(2年)が右サイドからアーリークロス。逆サイドから走り込んだFW仲谷将樹(3年)がDFの前に体を入れてボールをコントロールし、難なく左足で流し込んだ。

「狙いとして練習からやっていた形。それが見事に入ったおかげで気持ちが楽になった」。先制の場面を振り返る河崎護監督は「狙いとしている攻撃だったが、入るとは思わなかったからビックリした。あまりにも狙いどおりだったので」と冗談交じりに笑った。

 初戦となった2回戦・一条戦(5-0)以来、3試合ぶり今大会2得点目となった仲谷は「2試合連続でゴールを取っていなかったのでうれしかった」と白い歯をこぼす。「DFが戻り切る前にクロスを入れて飛び込むというのは狙いだった」と、相手の出はなをくじく先制パンチにしてやったりだ。

 2-0の後半19分には右サイドをドリブルで仕掛けた仲谷のクロスから原田が追加点。先制点のお返しとばかりに仲谷のアシストから今大会初ゴールを決めた原田は「(準々決勝後に)一回地元に帰ったときにチームメイトがシュート練習に付き合ってくれたので、そのイメージがあった」と感謝する。

 ポジションは右サイドハーフだが、登録はDF。「もともとサイドバック」という2年生は「緊張もあったけど、自信を持ってやろうと思った。試合に入ったら緊張なくやれた」と大舞台での1ゴール1アシストに笑みを見せ、同じく1ゴール1アシストの仲谷も「国立は夢舞台。そこで先制点を取れてよかった」とうれしそうだった。

(取材・文 西山紘平)

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