beacon
TOP > NEWS > 記事詳細

清武弘嗣インタビュー「2013年に悪いものは全部使い切った」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 ニュルンベルクの日本代表MF清武弘嗣にとって、2013-14シーズンのブンデスリーガ前半戦はこれまでに経験したことがないほど苦しい半年間だった。17試合を終えて0勝11分6敗。1勝も挙げられないまま、2013年の戦いを終えた。それでもラスト3試合で2アシストを記録するなど、個人としてもチームとしても不振脱出への足掛かりをつかむことはできた。迎えた2014年。W杯イヤーともなる新たな1年のスタートを前に、ブンデスリーガ後半戦、そしてブラジルW杯への決意を聞いた。

―2013年を振り返ると、どんな1年でしたか?
「悔しさしか残らない年でした。日本代表でも、ニュルンベルクでも、自分のパフォーマンスがうまくいかなかったことを悔しく思っています。結果もそうですが、1試合1試合に対する気持ちという面で、自分が100%で取り組めていなかったところがあったので、そこはしっかり反省して、2014年はプレーしていきたいと思っています」

―2013年最終戦となったシャルケ戦後には前向きなコメントもしていました。
「監督が代わってからいいサッカーができていますし、これを続けていけば、2014年はいい結果が出ると思っています。個人的にも自分を持ち直すことができました。自分のパフォーマンスも最後はいい感じで締めくくることができましたし、自分自身、2014年は楽しみという気持ちでいます」

―どのようにして自分を持ち直すことができたのですか?
「いろんな方に支えていただきましたし、声をかけてもらいました。自分一人の力では立ち直れていなかったと思うので、そういう人たちに感謝して、しっかり頑張っていきたいと思っています」

―これだけ勝てない時期が続く経験というのは今までになかったことだと思いますが?
「もう二度とこんなことはないと思いますし、2013年に悪いものは全部使い切って、2014年はいいことが待っていると信じてやっていきたいですね(笑)」

―こうした経験もいい方向に持っていけそうですか?
「こんな経験はめったにできないですし、絶対にしたくない経験です。でも、自分を強くしてくれる、いい経験だったと思っています」

―シーズン途中に長谷部誠選手がチームに加わりましたが、清武選手にとっても心強い存在ですか?
「ハセさんはドイツ語を話せますし、コミュニケーションも取ってくれるので、すごくやりやすいですね。僕たちがニュルンベルクを引っ張っていかないといけないと常に思っています。ハセさんは自分の理想ですね。チームを引っ張ってくれますし、プレーも力強い。ああいうプレイヤーになりたいですし、僕は前のポジションの選手なので、得点やアシストにもこだわっていきたいと思っています」

―前半戦は2ゴール4アシストでした。
「少ないですね。ただ、最後の3試合で2アシストできたことは自分を持ち直せた証拠だとも思いますし、いい形で2014年につなげられたと思います。ゴールもアシストも、もっともっと積み上げていきたいですね」

―昨シーズンは4ゴール11アシストでした。
「単純にアシスト数は減っていますが、今シーズンはセットプレーでアシストがないので、昨シーズンよりもいいかなと思います。昨シーズンはセットプレーからのアシストが多かったですが、個人的には流れの中からのアシストが一番好きなので」

―2014年はどんな1年にしたいですか?
「今までにないぐらい死に物狂いでサッカーに取り組んでいきたいと思います。毎日サッカーのことを考えてやっていけば、それが必ずW杯のメンバーに選ばれることにもつながっていくと思うので、今は目の前にある試合、そしてニュルンベルクの残留に向けて1試合1試合、集中して取り組んでいきたいと思います」

―清武選手にとってW杯はどういう大会ですか?
「今の自分の夢ですし、サッカー選手であればだれもがあこがれる舞台だと思うので、その舞台に立てるようにがんばりたいと思います」

―2013年が悔しい年だったというのは日本代表でも同じですか?
「そうですね。もっとできたのではないかと自分で思っていますし、悔しさだけが残るという感じでした」

―2013年は世界の強豪とも数多く対戦してきました。
「世界は強いなとあらためて知ることができましたし、同時に日本代表もその中でやれるという力を示せたのではないかと思います。その力を維持するのではなく、もっとみんながレベルアップしていけば、もっと世界と互角に戦えると思うので、日々みんなが成長して、次にまた集まれたらいいなと思います」

―11月のベルギー遠征では普段出場機会に恵まれていない選手もチャンスをもらって結果を出しましたが、チームが活性化されたというのは感じますか?
「チームとして同じ方向に向けたというのはすごくよかったと思います」

―2014年は日本代表としての活動も限られています。
「クラブでやるしかないですし、その中で結果を求めてやらないといけないと思います。先のことを見るより、目の前のことに集中して戦うことが必要だと思うので、今はあまり先のことは考えていません。2013年は1試合1試合に対する気持ちが甘かったと思いますし、2014年は100%集中して、24時間サッカーのことだけを考えて、死に物狂いでやっていきたいと思います」

―今シーズン、プレー面で意識していることはありますか?
「もっとゴールに行く積極性、シュートというのは意識しています。第一選択をパスにするかシュートにするかという部分で、これまでは第一選択がパスだったので、それをシュートに変えようと。ずっと癖が付いているものですし、簡単には変えられないと思いますが、思い切ってシュートを打つことは大事だと思うので、そういう意識改革をしていければと思っています」

―現在、着用しているアディダス社製のスパイク『ナイトロチャージ』の履き心地はいかがですか?
「90分間プレーしても足が疲れないですし、非常に履きやすいですね。ニュルンベルクはユニフォームもアディダスですし、アディダスのスパイクを履いている選手も多いです。『ナイトロチャージ』は人気のあるスパイクですね」

―黄色というカラーリングはいかがですか?
「個人的には派手めの色が好きなので、気に入っています。みんなも履いてください(笑)」

―それでは最後にあらためて2014年に向けての意気込みをお願いします。
「先のことは分からないですし、まずは地に足を付けて、目の前のことに必死に、死に物狂いでサッカーに取り組んでいきたいと思います」

(取材・文 西山紘平)

▼関連リンク
欧州組完全ガイド
ブンデスリーガ2013-14特集

TOP