プーマは17日、スペインのバルセロナ市内で、キック力と正確性を最大限に引き出す新スパイク「evoPOWER(エヴォパワー)」の発表イベントを行った。発表記念イベントに出席したバルセロナに所属するMFセスク・ファブレガスが、今シーズン公式戦でノーゴールの日本代表MF香川真司にアドバイスを送った。

　03-04シーズンから8年にわたってアーセナルで活躍したセスクは、プレミアリーグで成功を収める秘訣は何かと聞かれると「難しいけど、自信が必要だと思うよ」と、コメント。そして、「コンフェデレーションズ杯のイタリア戦で、香川がプレーしている姿を見たけど、素晴らしいプレーぶりだった。イタリア戦のプレーは圧巻で、彼は左、右、ピッチのどこにでもいた。ユナイテッドが彼に何を求めているのかはわからないけど、ときどきウイングでプレーしていると思う。彼は、ストライカーの背後でプレーするのが好きな選手だと思うけど、そこにはルーニーがいて、その前にはロビン(・ファンペルシー)もいるからね」と、話した。

　セスク自身もバルセロナでは、レベルの高いポジション争いに身を置きながら、出場機会をつかみとった。自身の経験を重ねるように「でも、香川はタフだから大丈夫だろう。彼はビッグクラブにいるし、一度ビッグクラブに入れば、常にベストを尽くさないといけないし、運も必要。それに、これまでとは違うレベルの自信を持つことも大事だ。彼のような才能を持つ選手は、ビッグクラブでもプレーする機会を与えられるべきだし、これから活躍してくれると思うよ」と、エールを送った。

(取材・文　河合拓)