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最凶の天敵から最強の点取り屋に…レアンドロ獲得にサポーターも歓喜

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 何度も煮え湯を飲まされてきた天敵、FWレアンドロが柏レイソルに加入した。

 シーズンをフルに戦えれば少なくとも2桁は計算できるリーグ屈指の点取り屋で、J1で100試合48得点、J2では59試合36得点。G大阪、神戸、山形、大宮で積み上げたJ通算84得点のうち、柏から奪ったゴール数は「10」におよぶ。しかも、その10得点のうち、聖地・日立台で8得点を許しており、まさに“柏キラー”と言える存在だ。

 記憶に新しいのは、レアンドロがG大阪に所属していた12年11月7日。日立台で2ゴールを奪われ、そのうちの1点は後半45分に生まれており、勝ち試合を引き分けに持ち込まれた。柏の選手やサポーターは、その実力を身をもって体験している。「自分の持っているものをすべて出し切って、チームのために、勝利のためにがんばりたいと思います」。新加入選手のお披露目となった「2014柏レイソル スタートミーティング」で意気込みを語ったレアンドロに対し、サポーターは盛大な拍手で迎え入れた。

 吉田達磨ダイレクターは「スピードのあるストライカー」「グループ、調和、戦術を飛び越えたところからゴールできる」とレアンドロが欲しかった理由を解説した。昨季19得点を記録し大黒柱に成長したFW工藤壮人、2年ぶりに2桁得点(11得点)に乗せたレフティーのFW田中順也、そして11年MVPのもう1人の“レアンドロ”、MFレアンドロ・ドミンゲス。リーグ屈指の破壊力を秘める攻撃陣が揃った。

 昨季ネルシーニョ監督は4-4-2、4-2-3-1、4-1-4-1、3-4-2-1とさまざまなフォーメーションを採用してきており、今季はどの布陣を敷くかは不透明。しかし、百戦錬磨の智将ならば、高い決定力と突破力に加えて周囲を活かせるレアンドロをプラスした最適な起用法を見つけてくれるはず。昨季リーグ5位の得点力(56得点)が、さらに上積みされることは間違いなさそうだ。

(取材・文 奥山典幸)

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