[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.26 滋賀県高校新人戦準決勝 彦根東2-0近江兄弟社 ビッグレイク]

　優勝した綾羽からも「チームの仕上がりが早い」と賞賛されていた彦根東だが、その中心にいたのが技巧派のMF寺本大智(2年)だった。前線と上手く絡みながら、いい形でボールを受けると正確なボールコントロールとキックで決定機を演出。後半6分にはそのコンビネーションで相手を苦しめていたFW左崎敦也(2年)にラストパスを通したほか、サイドアタッカーの前方にも絶妙なパスを配球し、前半にはポスト直撃の右足FKも披露した。

　そして1-0の後半7分には左崎からのパスを左サイドで受けると、飛び出してきたGKの脇を抜く左足シュートで2点目のゴール。チームメートに飛びついて喜んだ寺本はその後も中盤の底の位置から飛び出してきてはシュートを見舞うなど怖い存在となっていた。続く決勝では前半に足を痛めて後半開始直後に交代したが、相手のカウンター攻撃を果敢なスライディングタックルで阻止するなど闘争心溢れるプレーでもチームを牽引。決勝では0-1で敗れて表彰式では準優勝の表彰を受けることになったが、今大会で自信を得たチームメートたちとともに総体予選でも躍進を狙う。