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[MOM974]綾羽MF奥村南斗(2年)_3発も不満「10番が似合うような活躍を」

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.26 滋賀県高校新人戦準決勝 綾羽8-0八幡 ビッグレイク]

 綾羽の新10番、MF奥村南斗(2年)が技ありの3発。FW田中寛之(2年)とともにハットトリックを記録し、チームの快勝に貢献した。前半にはPAへ鋭くドリブルで切れ込んで左足で鮮やかにゴールを奪うと、2点目は左クロスを胸トラップし、そのまま左足で逆サイドのゴールネットへねじ込んだ。そして後半には右クロスから頭で3点目のゴール。本人はアシストできなかったことを「全然納得いかなかった」と猛省していたが、ブラジルの名手、FWロナウジーニョが憧れというMFはボールを中央で収めてノールックでスペースへのパスを狙うなどアイディアと技術の高さを見せ続けた。

 本人曰く「チームで一番遅い」というスピード。それでも技術と判断の速さ、そして「他の人が考えていないことをやりたい」というアイディアが武器だ。そのMFは全国大会での悔しさが糧となっている。奥村は2年生レギュラーとして全国高校選手権2回戦の修徳戦に先発出場。だが、初の全国舞台で緊張してしまい、実力を発揮することができないまま後半途中で交代となった。チームも0-1で初戦敗退。「(緊張で)視野が狭くなっていた。いつもなら見えるんですけど、見えなかった。初めてです。修徳もプレス上手いじゃないですか。めっちゃ悔しかったです」と振り返る。

 そこから高めてきたのは得点への意識。「全国では何もできなかったので、次は勝って、自分も点取ったりしたい。ビデオとか見て何で自分ができなかったのか考えて。自主練の時間も増やして、だいたい最後までやるようにしている。(今大会は)決勝以外は点も取っているけど、きょうはアカンかった。得点しか出来なかった。アシストとか守備でも貢献できるようにしたい。10番が似合うような活躍ができたらいい」と力を込めた。

[写真]後半10分、綾羽MF奥村が3点目となるヘディングシュートを決める

(取材・文 吉田太郎)

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