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[MOM976]水戸商MF奥山航(2年)_大会通して自信つけたMFが先制弾

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.29 茨城県高校新人戦準決勝 水戸啓明1-2水戸商 卜伝の郷運動公園]

「DFが外にずっと食いついていたんで中に行って相手を翻弄しようと思った。そうしたら上手い具合にいきました」。前半17分、水戸商はFW尾亦力哉(2年)がワンツーからスルーパス。これに右サイドからダイアゴナルに走りこんできたMF奥山航(2年)が左足で先制ゴールを流し込んだ。

 水戸商の佐藤誠一郎監督も外に張るのではなくて、絶妙なタイミングで、判断良く中央へ飛び込んできた奥山の動きを賞賛。準々決勝での決勝ゴールに続く奥山のゴールで主導権を握った水戸商はさらに21分にもMF綿引郁仁(2年)が直接FKを決めて2-0と突き放す。後半、選手権予選王者の水戸啓明に1点を返されたものの、逃げ切って2-1で勝利した。

 相手DFとの駆け引きから奪った先制点。今大会成長を遂げたことを指揮官も認めていたが、奥山は「自信持ってやれている。それが調子の良さにつながっている」と分析する。昨年のチームでもレギュラーを担った奥山だが、「去年とか全然できなかった。ボール持っても慌てていた」と振り返る。最上級生になり、心の余裕が出たと同時に、出している結果が自信を生み出している。

 自分自身の武器を「相手と相手の間で受けて前を向くところ。あとは人の使い方」というMFは、「チームの目標では5冠を掲げています。個人的にはシュートもパスもできる選手になる」と宣言。新人戦優勝で掴んだ自信をこの後の1年間の活躍につなげる。

(取材・文 吉田太郎)

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