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[MOM977]鹿島学園FW清成俊太(2年)_新エースが試合決める仕事

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[1.29 茨城県高校新人戦準決勝 第一学院0-1鹿島学園 卜伝の郷運動公園]

 1年時に背番号9を背負って全国高校選手権で先発出場。ゴールも演出しているFW清成俊太(2年)が強豪・鹿島学園のエース、10番として最後の1年間をスタートした。この日の準決勝では相手の逆を突くトラップ、身のこなしでDFを振り切り、シュートやラストパスへ持ち込む。またダイレクトのパスワークに絡んでチームの攻撃にリズムをもたらすなど、高い存在感を示していた。そして0-0の延長前半4分には右サイドからのスルーパスでFW武花和真(1年)の決勝ゴールをアシスト。「個人的に去年全然結果が出ていないので、大きな舞台で点が取れるような、仕事ができるような年にしたいです」と意気込むアタッカーが決勝進出に貢献した。

「ずば抜けているものが自分にはないと思っている」と自己分析するが、ターンからの抜け出しや相手のマークを外す動きは注目。1タッチ、2タッチの素早いパスワークで局面を打開してくる鹿島学園の中で、個で違いを示す背番号10はPA付近で最も怖い存在だ。まだ強豪の10番というプレッシャーはないという。「プレッシャーはまだないですね。今年はチャレンジャーだと思っている。逆に(タイトルを)取り返しに行かないといけない」。昨年全国大会に出場できなかった悔しさを「チャレンジャー」として今年ぶつける意気込みだ。

 171cmで現在58kg。「食っても体重増えないんで…」という華奢な身体から増量するために、プロテインを補給したり、食事の量を増やしたり、身体を大きくするための取り組みを行っている。体づくりと同時に相手に触られない技術やアイディアもより高めて「見てて楽しいような、いいアイディア持っているなと思ってくれたらいいですね」という選手を目指す。目標はMF中村俊輔やMFイニエスタのような選手。自分自身も成長して名門に誇りとタイトルをもたらす。

(取材・文 吉田太郎)

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