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12年夏の全国王者・三浦学苑高、新主将DF熊谷が「NIKE CHANCE」で高評価

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 12年夏の全国大会で初出場初優勝を成し遂げた三浦学苑高。神奈川の新鋭で主将を務めるCB熊谷崇大(2年)が世界規模のスカウトプロジェクト「NIKE CHANCE」ジャパンセレクション関東ラウンドで元日本代表選手やJスカウト陣から高評価を勝ち取った。最終審査の25分ハーフゲームの後に実施されたスカウト陣による選考では、勝者となった大成高CB楠本卓海(3年)に迫る評価。惜しくも合格者してイングランドで開催される「NIKE CHANCE グローバルセレクション」への1枚の切符を手にすることはできなかったが、「まさか、っていう感じです。自分はそんなに上手いタイプではなくて、声だったり、そういうところでカバーする選手。技術がある選手ではないので驚いています」と意外そうな表情を見せながらも微笑んでいた。

 今回の評価が、2年生DFにとって自信になったことは間違いない。浦賀中時代はトップ下のポジションを務めており、昨年は主にFWで10番も背負ってプレーしていた。それが新チームのスタートからCBへ転向。選抜チームでSBを務めたことはあったものの、CBは初めてのポジションでまだまだ勉強中の身だ。ただこの日は最終審査のゲームで左SBとして先発し、質の高いクロスやプレースキックを連発すれば、後半はCBとして関東地区を代表するFWたちに食い下がった。「(出来は本来の)半分くらいです。運動量が少なかったこともありますし、もっともっとチームにしてほしいことを伝えられたんじゃないかと思いました」と本人は納得していないが、「(守備面で不用意に)飛び込まないことやゴール前で簡単にプレーすることを意識していた。キックには自信があるので、そこでアピールしようとは思っていましたし、練習もしているので持ち味としています」と通用した部分も大いにあった。

 今年の三浦学苑はイケイケ軍団だった2年前同様に雰囲気がいいという。「自分たちのチームは一人ひとりが盛り上げられるというか、雰囲気がいいので、練習から質も高くやれています。チャレンジャー精神を忘れないで、目標は全国で多く勝つことなんで、まずは神奈川予選を勝ち抜いて、2年前の先輩に並べれるように頑張りたいですね。(2年前の全国大会決勝を現地で応援して)すごいなと思いましたし、身近な先輩たちがああいう舞台でプレーしていて自分たちも、という思いになりました」。今回の「NIKE CHANCE」で自信を掴んだDFはリーダーとして、守備の柱として「ゴール前で簡単にやらせない、隙のないDFになりたいです」という目標を果たし、チームに勝利をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)
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